二度の大学中退。自分の直感を信じてカルフォルニアへ大学留学。苦労の多い海外生活で得たものとは?

今回は、アメリカのカリフォルニアで大学留学をしているHさんにインタビューしました。苦労の多い現地での生活の体験談を垣間見てみましょう。

「自分にウソをついているのが嫌だった…」納得の行く大学生活が送れずカリフォルニアへ大学留学

山際:どんなキッカケがあったんでしょうか?

Hさん:2016年8月現在、私はカルフォルニア(USA)に在住しており現地の大学に通っています。私は二度の大学中退を経験しており、一つは●大法学部、もう一つは■大外国語学部でした。

法学部は会社法を主に学んでいたのですが、途中でそれが就活の為だと気づき中退し、外国語学部では一年間在籍して考えが変わりワシントンにある現地の大学に留学することを決意し、渡航前の7か月前に急きょTOEFLIBTを受けました。

ですが、私が希望していた大学は60が必要で、実際のスコアが55で足りず、また直接現地の大学に電話で交渉しましたが、クレジットカードで振り込みが確認できないという件、預金証明500万円が必要とのことで諦めざるを得なくなり、編入率の高さでカルフォルニアの大学に留学することになりました。

アメリカのカリフォルニアでの滞在手段と期間と毎月の生活費

山際:どんな感じで滞在されているんですか?

Hさん:今年2016年8月の時点で、こちらに来てから1年が経とうとしています。ホームステイを利用しており、毎月$875(約9万円ほど)の家賃(光熱費、食事込み)を支払っています。

現在ステイしている家庭で3度ステイ先を変えています。1件目は食事が白米と醤油で個別のトイレとシャワーが壊れているおばあさん一人のステイ先でした。さすがに生活していけず、1週間と少しで別のステイ先に移りました。

2件目は毎日冷凍食品で途中から食事なし毎月$750(当時10万円ほど)だったのですが、ステイ先の方は毎日仕事で家にいることはほとんどなく、冬はシャワーが水しか出ず何度も修理をお願いしましたが、お金のためだけな感じがしていたため、4か月ほど滞在し、最終的には別のステイ先に移ることにしました。見事にハズレくじを引き当てていました。笑

3件目の現在ステイしているところは、おばあさんと娘さんと学生2人と私で生活しており比較的に良いところです。

僕の月々の生活費は家賃9万円(光熱費・食費)に加え、バス代(2万円)や昼食(1万円)、外食費(2万円)とその他(1万円)を入れて15万円ほどです。

滞在してみて初めて見えてくる現地の価値観と生活観

山際:1年間滞在してみてどのような苦労がありましたか?

Hさん:まず、言語に関しては、こちらに来た当初は、英語を聞き取ることができず苦労しました。生活環境に関しては、ステイ先が何度も変わったことや日本人に限らず友人が大学を編入もしくは辞めていくことが多く、常に見送る側だったので悲しい思いをしました。

仕事に関しては、ビザの関係でアルバイトが出来ないため、現地のサイトや海外サイトでフリーランスとして生活費を少しでもまかなうために働いています。

食事に関しては、値段が割高な上に、チップを払う必要があるため非常にお金がかかります。

価値観の違いに関しては、少なくとも僕が思い描くほど理想的な国ではないということです。そして、気づかないうちにアジア人同士、白人同士、そして黒人同士でグループができ事実上差別がない形になっているということ。アメリカの経済は僕が思うほど良くなく、就職先が少なくホームレスの人たちが多くいるということ。

行ってみて初めて見えてくることが多く、衝撃を受ける毎日です。

国境は心の中にあるものなのかもしれません…

山際:かなり苦戦しているように聞こえるんですが、実際大変なことばかりですか?

Hさん:いい意味でも悪い意味でも本当に色んな事が起きますよ(笑)

もちろん良い事もたくさんあります。例えば、スターバックスようなカフェで勉強や仕事をすることが多く、その際に店員と話すようになり、仲良くなるので、時々MediumサイズからLargeサイズに無料でしてくれたり、店員さんでなくても、気軽に話しかけてくる人が多く、それがキッカケで仲良くなり始めたりと気軽さとフレンドリーさがとても良いなと思います。開放感がたまりませんね。

心の風通しがいいというか何と言うか。国は違えど心が通じ合えば、国境なんて全然気になりませんよ。

Bilieve your inspiration〜直感を信じよう〜

山際:過去の渡航前の自分にアドバイスをするなら何とメッセージを送りますか?

Hさん:大学時代にふと考え事をしていて、今の自分の価値観、世界を眺める視点のままでは狭いなって感じたその日のきっかけでアメリカに行くことに決め、すぐ行動に移しました。

もちろんお金の問題もありますし、留学を誰もが経験した方が良いとは思えませんが、私は今までの経験があって、今カルフォルニアに在住しています。

何かきっかけがあって、その時にふと浮かんだ直感を信じることはとても大切だと思いますし、今後留学に限らず滞在する予定の人がいましたら少しでも役立てばなと思います。

直感をとにかく大切にしろ!そして、それに素直に従え!何とかなるから!と、その一言を永遠と繰り返して伝えます。

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