イエローナイフのオーロラツアーが夏にオススメな4つの理由と3つのデメリット

オーロラというのは、真冬の激寒い時期にしかオーロラが見れないというイメージがあるのではないでしょうか?僕もバンクーバーに来るまではそう思っていたのですが、それは思い違いでした。

実はオーロラは夏でも見れるんです。

では、なぜ、オーロラを見に行くのが夏にオススメなのかについてお伝えしていきたいと思います。

目次

イエローナイフの夏のオーロラツアーはそこまで混雑しない

きっと、多くの人が「オーロラ=冬」というイメージを持っているので、まず、夏にオーロラを見に行こうという発想自体があまりありません。

なので、そもそも夏にオーロラを見に行くという需要があまり無いんですね。

これを読んでくれているあなたがどう思うかは分かりませんが、僕は、人が多いのがあまり好きじゃありません。

なぜなら、人が多いとその分、自由が効かなくなるからです。

それは、ツアー中でもそうですし、「この日に行きたい!」と思っても予約がいっぱいで予約が取れないorキャンセル待ちということになり兼ねないので、日程調整がなかなか出来なかったりします。

お勤めの方の場合は、お休みの日が決まっていると思いますが、まとまった休みを取れる期間というのは、大体他の人もまとまったお休み期間だったりするわけです。

そうなると、単純に早い者勝ちとなりますので、お休みの期間がハッキリ分かった時点で予約をしても、すでに満席ということだってあります。

なので、あまり注目されていない夏のオーロラは、予約がいっぱいになることはあまりありませんので、オススメする理由の一つです。

僕らが、予約したのは、ツアー催行日の10日前くらいで、サクッと予約出来ちゃいましたし、実際に、まだまだ空きがあったので予約でかなり日程の自由が効きます。

イエローナイフの夏のオーロラは寒くない!?

「オーロラ=極寒の地」というイメージがあると思うのですが、それは間違っていないです。でも、それは「冬」に限ったことです。

冬の場合は-30℃の中でオーロラ鑑賞に行くことになりますので、結構命がけだったりします。

ですが、イエローナイフの夏のオーロラ鑑賞は10℃〜15℃くらいの気温の中でオーロラ鑑賞が出来るので、そこまで寒くはありません。

オーロラは、ずっと出ているわけではなく、出たり出なかったりを繰り返しているので、外で待っている時間がかなり長いです。

そのため、外で待つ時間が長ければ長いほど、じっくりオーロラを楽しめるわけですが、-30℃の中でずっと待っているなんてことは、人間の機能的に限界があるので、じっくり鑑賞できないんですね。

じっくり楽しむことが出来るという理由が、夏のオーロラをオススメする2つ目の理由です。

凍傷の心配なし!オーロラの写真を撮影するには夏がベスト

冬のオーロラ鑑賞時の気温が-30℃の環境で、外でずっと鑑賞するには人間の機能的に限界があることもそうですがもう一つ懸念材料があります。

それは、カメラのバッテリーです。

やはり、-30℃の環境下ですので、それに耐久出来るカメラのバッテリーでないと、そもそもカメラで写真が撮影できません。

よほど、特殊な機能があって、-30℃の環境下でも耐えうるカメラであれば問題ないのですが、そんな特殊なカメラを持っている人なんてなかなかいないですよね。

数分電源をつけっぱなしにしただけでバッテリー切れなんていうこともよくあることです。

それに加えて、外で使用したカメラをそのまま暖房の効いた室内に持ち込むと、激しい温度差によってカメラに結露が発生してカメラが簡単に壊れてしまいます。

ましてや、オーロラは生き物みたいに形が変わっていきますし、いつ、オーロラが出て来るか、いつ、オーロラ爆発を起こすかが予想できません。

なので「冬のオーロラは、撮りたい時に撮りたい写真が撮れないなんてことは当たり前だと思っておいた方がいい」と、オーロラツアーのガイドさんがおっしゃっていました。

バッテリーの事を考慮すると、カメラで撮影できる枚数には限界がありますので「このオーロラを撮りたかった」「あのオーロラを撮っておけば良かった」という後悔はつきものらしいんですね。

また、身体の末端を外気に晒し続けていると凍傷になる危険性があると言われています。

写真撮影の際は特に注意で、極寒地用の分厚い手袋をはめてないとすぐに凍傷になるくらい寒さが尋常では無いようです。

ガイドさん曰く、極寒地用の手袋をつけたままだとシャッターが押せないので、撮影の時は手袋をはずさないといけない上に、長時間指を出しっ放しにしていると、だんだん指の感覚がなくなってきて最悪の場合凍傷になってしまうとのこと。

一方で、夏のオーロラは、そのような心配をする必要がありませんので、オーロラの写真撮影を思う存分に楽しむことが出来ます。

これが、夏のオーロラをオススメする3つ目の理由です。

夏のオーロラは湖に反射する幻想的なオーロラが見れる

これについては、百聞は一見に如かずだと思いますので、こちらの写真をご覧ください。

湖に反射するオーロラ。 #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

夏だからこそ、水になっていますが、-30℃の冬になると湖が凍ってしまうため、冬の時期はこのような反射するオーロラは見ることが出来ません。

という理由が4つ目の理由です。

では、逆に冬のオーロラのメリットと夏のオーロラのデメリットについても触れたいと思います。

夏のオーロラのデメリット

夏のオーロラ時期は冬よりも航空券代が高い

ご存知かもしれませんが、ご存じない方もいるかもしれないので、おさらいがてら航空券の豆知識をお伝えすると、航空券には「ローシーズン・レギュラーシーズン・ハイシーズン」の3段階の価格設定があります。

その国の観光シーズンに合わせて航空券の価格が変動します。

例えば、東南アジアの場合だと、乾季の時期は航空券代が高騰し、雨季の時期は航空券代が安価になります。

それは、単純に、観光しやすいシーズンに合わせて観光客が増えるので、価格を上げても観光客が来ますし、観光しにくいシーズンには、観光客が減るので、価格が下がるという需要と供給のバランスに合わせて価格が変動する航空会社のビジネスモデルがあるんですね。

そして、カナダの場合だと、5・7月が割と高めで8月がハイシーズンなので航空券代が一番高くなります。

しかし、11〜3月くらいまでがローシーズンとなるので、航空券代が安くなります。

そのため、イエローナイフの冬のオーロラツアーが11月中旬から4月上旬なので、航空券代が安くなる分、夏のオーロラよりも予算を抑えてツアーに行くことが出来ます。

これが冬のオーロラの1つ目のメリットであり、夏のオーロラのデメリットです。

冬のオーロラ時期にしか出来ないアクティビティがある

見渡す限り雪原を走る犬ぞり体験が出来ます。イヌイット特集なんかでテレビでよく見るそれです。

また、凍った湖の上が公道になるので、スノーモービルが出来たりバナナで釘を打ったりタオルを瞬時に凍らす極寒実験など、日本では絶対に体験できないことが出来るのが冬のオーロラーツアーの副産物でもあります。

いくら貴重な体験が出来るからといっても、寒いのが苦手な人にとっては地獄かもしれません(笑)

新潟の雪国で生まれ育った寒さの厳しさと隣合わせで生活してきた僕に言わせてみれば「何が楽しいんだ?」と思ってしまいますが…(笑)

冬にしか出来ない体験があるというメリット、夏には出来ないデメリットですね。

冬のオーロラツアーでは蚊に刺される心配がない

夏のオーロラツアーでは10℃〜15℃の環境下なのですが、普通に蚊がいます。

虫刺されを持っていけば安心ですが、僕は持っていなかったので、普通に刺されました。なので、ちょっとかゆいです。

さすがに-30℃の環境下では蚊が生息できないので全く蚊がいません。蚊嫌いな人にとっては冬のオーロラは最高です。

まとめ

夏も冬もどちらもメリット・デメリットがありますが、オーロラが素晴らしいことには変わりありません。

そして、夏も冬も鑑賞確率が95%というのも同じです。

気候と料金、そして、アクティビティを比較して、じっくり検討してみてください。

ちなみに、価格を少しでも抑えようと、全部自力で行くことは絶対にやめた方がいいです。

結果的にツアーに参加した方が安くなりますし、レンタカーを借りてオーロラを探しに行こうもんなら、道に迷うでしょうし、そもそもオーロラが見れそうなスポットが分からないので、かなり無謀です。

ここはベタにツアーに参加した方が絶対にいいですよ!

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