カナダのバンクーバー治安情報!日本人が長期滞在・移住・ノマド生活するための基本情報まとめ

今回の記事では、日本人がワーホリや語学留学などで長期滞在する場合やデュアルライフやノマドライフを行うのための基本情報をまとめました。

実際にカナダおよびバンクーバーの概要や生活してみて分かったこと、滞在する上でチェックしておきたいポイントについて解説していきます。

日本人にとって、語学留学先とワーキングホリデーの人気国でもあるカナダは、比較的馴染みのある国と言えます。

ですが、隣国のアメリカ合衆国と比べると、歴史的にも文化的にもまだまだ交流が浅く知らない部分が多いのではないでしょうか。

そんなカナダの基本的な情報や経済事情、就労の可能性などさまざまな面を検証してます。

実際に住んでみると、ジワジワと好きになっていく国です。とにかく優しさで溢れています。

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目次

カナダの基本情報

北アメリカ大陸北部に位置するカナダは、10の州と3つの準州から成る連邦立憲君主制国家です。

ロッキー山脈やナイアガラの滝など、自然の壮大さは日本とはケタ違いのスケールで、カナダの国土は、世界で2番目に大きい面積となっています。

それだけに地理は多様性に富んでいて、農業に適した肥沃な大地や、広大な山岳地帯、数々の湖や河川、さらに最北には北極ツンドラへと続く原生林が広がっています。

一方、カナダの都市といえばトロントやモントリオール、そして、僕が滞在しているバンクーバーなどを真っ先に思い浮かべる人は多いと思います。

ですが、首都はそのどこでもなく、南東部に位置するオタワです。

ちなみにブリティッシュコロンビア州はカナダ10州の最西端で、バンクーバーという地名は、18世紀後半にこの辺り一帯の測量を行ったイギリスの探検家ジョージ・バンクーバーに由来しています。

バンクーバー市を中心とする都市圏人口は210万人で、カナダ第3位の規模となっています。

  • 面積:998.5万平方キロメートル(世界第2位、日本の約27倍)
  • 人口:約3,616万人(2016年4月カナダ統計局推計、日本の約4分の1)
  • 人種:従来のカナダ人は4.3%しかいない。ヨーロッパ系白人が76.7%、黒人2.9%、中南米系やアジア系などを含むその他が16.2%。純粋なカナダ国民が少なく移民大国なんですね。
  • 首都:オタワ
  • 言語:英語、フランス語が公用語
  • 宗教:ローマン・カトリック(カナディアンの約半分近く)
  • 時差:カナダは国土が広いため、6つの時間帯にわかれており、国内でも最大4時間半の時差があります。バンクーバーと日本の時差はマイナス17時間で、日本
    が正午のとき、バンクーバーは前日の夜7時。3月の第2日曜から11月の第1
    日曜まではサマータイムで、マイナス16時間になる。

カナダの場所

アメリカの真上にある!

では、バンクーバーに訪れる際にチェックしておきたい基本的な情報を項目別に見ていきましょう。

日本からのアクセス!バンクーバー行きの飛行機について

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バンクーバーへの直行便は成田からAir Canada、JALが毎日運行。

Air Canadaは19:00に日本を出発して、日付変更線をまたいで同日10時40分にバンクーバーに到着。日本航空は18:40に成田を出発して同日10:25にバンクーバーに到着します。

直行便の数はそれほど多くありませんが、アメリカを経由してバンクーバーをはじめとするカナダの各都市へ行くルートも数多くあります。

乗継便でバンクーバーへ行く場合は、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトルなどで乗り換えるのが便利。

ただしアメリカを経由する場合は、空港の外に出ない乗り継ぎだけでも、ESTA(電子渡航認証システム)の手続きが事前に必要になるので準備必須です。

バンクーバー国際空港は、バンクーバー市街から15km南西に位置し、トロント・ピアソン国際空港に次ぐ、カナダ第2の規模を誇る空港です。バンクーバーはカナダの都市のなかでも最もアジアに近く、アジア系の移民も多いため、アジア各国からの便もあり。

バンクーバーの気候・天気

カナダは極寒の地というイメージがあるかもしれませんが、広大な国土である
ため、気候は場所や時期によってかなり異なります。

バンクーバーは北海道と同じくらいの緯度ですが、太平洋に面していて暖流の影響を受けるため、国内で最も温暖な気候を持つ都市です。

基本的に春は東京と同じような気候で、桜の開花はバンクーバーの方が早いと言われるほど。夏場の日中の気温は30度を超える日がまれにあるものの、22~28度くらいの日が多く、湿度も低いため日本の夏と比べるとかなり快適です。

ただ、朝晩は冷え込むので、夏でもパーカーを持ち歩く人も多いです。短パンにパーカーという服装をよく見かけます。

また気温は低いんですが、紫外線がかなり強いため、帽子やサングラス、日焼け止めなどでの紫外線対策が必須です。

「インディアンサマー」と呼ばれる秋は、安定した天候が続き非常に過ごしやすいシーズンで、国旗でもおなじみのカナディアンメープルの紅葉を楽しむことができるのも、この季節です。

冬は国内の他の地域に比べると温暖で、最も寒い1月でも平均最高気温は6度、平均最
低気温は0度ほど。日本の東北地方よりも温暖です。

そして、雪もほとんど積もりません。ただ、バンクーバーの冬は雨やくもりの日が非常に多く、外出の際は常時、傘を携帯したほうが無難です。

冬の日照時間は短くなり、真冬だと夕方4時過ぎに日が暮れます。ベストシーズンは、乾季の5月から雨季が始まる10月くらいまで。

日本からの航空券は8月が一番高く、11月が一番安いです。

バンクーバーの人種

第二次世界大戦後、カナダは人口増加のため世界各地から移民を受け入れた
こともあり、現在は100以上の人種が暮らす移民国家となっています。

電車に乗ると色んな言語が飛び交っているので面白いです。

事実として、5人に1人がカナダ以外の生まれで、約20%は2つ以上の母国語を話すバイリンガルが数多く存在します。

こうした地政学的な背景を踏まえて、カナダ政府は1971年に世界で初めての多文化主義政策を導入。

モザイク社会をモットーとした、多民族が調和し、尊重し合う社会を目指して、他国のモデルになっています。

また、多彩な人種がいることが当たり前になっている今、障害者やLGBTに対する偏見が限りなくないに等しい個性溢れる国となっています。

ゲイパレードと呼ばれるものがあり、かなり大盛り上がりでした。ちなみに、大統領もゲイでパレードに参加するほどです。

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一方、先述した通り、アジアからの玄関口といわれているバンクーバーには、アジア系移民がかなり多く、白人が6割近く、中国系が2割弱、南アジア系が1割弱で、バンクーバーのチャイナタウンは北米で最大級の規模として知られています。

バンクーバーのリッチモンドはほぼ中国系移民の街。

日本人も多く、かつては日本人街も存在しましたが、第二次世界大戦中の収容所への連行などにより、日系人の数が一時期激減して消滅した経緯があります。

現在は日系のレストランや商店、カラオケなどの集まるリトル銀座と呼ばれるエリアがあります。

日本の街を歩けばどこにでもあるコンビニのように寿司屋さんがめちゃくちゃ多いです。

バンクーバーを始めとするカナダの言語

日本から英語留学をする人が多いこともあり、カナダは英語圏というイメージが強いですが、英仏両国の植民地連合体としての歴史があり、イギリス系の移民に次いでフランス系の移民が多いため、英語とフランス語が公用語になっています。

ただし、英語を使う人が6割程度なのに対して、フランス語を使う人は2割程度。

10州のうちバンクーバーを含む8州は英語のみを公用語としており、ニューブランズウィック州は英語とフランス語の両方が公用語、ケベック州はフランス語のみが公用語というふうに、州によって公用語が異なるのも特徴的です。

日本の中のどこかの県の方言が英語を喋るような感じなので、変な感じがします。

その他にも、さまざまな国からの移民が多いため、イタリア語や中国語、ドイツ語、スペイン語などを使う人も多く、バンクーバーに暮らす半数以上の人の第一言語は英語以外です。

僕の英語力が低いのも否めませんが、何を喋っているかが分からないことが多いです(笑)

また、カナダで使われている英語は、さまざまな移民を受け入れてきたため、ニュージーランドやオーストラリア、アメリカやイギリスに比べても訛りやクセがなく、比較的分かりやすいことから語学留学に人気です。

歴史的にはイギリス英語に近いものの、隣接するアメリカ文化の流入により近年はよりアメリカ英語に近くなってもいるようです。

綴りもイギリス英語とアメリカ英語が混在しているので、たまに混乱します。

バンクーバー並びにカナダの宗教事情

カナダ人の約5分の4はクリスチャンで、カトリック教徒は人口の半数近く、プロテスタントは3割程度。

プロテスタントが政治的・文化的に強い影響力を持っているアメリカと比べると、カナダは世俗的。

その他の宗教はユダヤ教、イスラム教、ヒンドゥー教、シーク教、仏教など移民大国ならではの他宗教。

カナダの通貨や両替方法

通貨単位はカナダドルです。$1==約80円(2016年9月4日現在)。

紙幣は5、10、20、50、100ドルの5種類です。硬貨は5、10、25セント、1、2ドルの5種類。

買い物などの際は、商品、宿泊料、食事、サービスなどにかかる連邦消費税(GST)5%と、州に対して払う州税(PST)が課税されます。

州税の税率や課税対象は州ごとに異なり、ブリティッシュコロンビア州は2013年4月1日よりGST5%とPST7%になっています。

レストランでの食事や、書籍、ガソリン代などモノによってはGST5%のみ支払う場合
もあります。

また、チップの習慣があり、レストランやカフェなどで飲食した場合は、料金の10
~15%を支払うのがマナー。チップは会計後にテーブルに残すか、クレジット
カードで支払う場合は、伝票のチップ欄に金額を記入する形で支払います。

ただし、サービス料があらかじめ含まれている場合もあるので、伝票のチェックを
忘れないこと。

チップ文化について感じたことを下記記事に書いています。

>>>airbnbのスーパーホストから学んだこれからの時代に活躍するノマドワーカーになるには?

 

両替は空港や街中の銀行、両替所などで可能です。

レートや手数料は施設ごとに異なりますが、バンクーバー市内にあるVBCE(Vancouver Bullion & CurrencyExchange)は、銀行よりもいいレートで両替することができると評判です。特に国際送金をする際は利用することをオススメします。

しかし、海外キャッシングの両替レートに勝るものはありませんので、カナダドル引き出しには海外キャッシングを強くオススメします。

銀行口座を開設する際は、通常、パスポートやクレジットカードなど身分証明書が2点以上必要です。

BCIDと呼ばれる個人IDやSINナンバーを取得しておくと手続きがスムーズです。

バンクーバーには大手銀行TD Canada Trustの日本語オフィスがあり、口座開設の日本語サポートを行っています。

実際に銀行開設した際の流れについてはこちらの記事を参考にしてみてください。

>>>【保存版】カナダ@バンクーバーでのはじめての海外銀行口座開設

 

カナダの食文化

カナダは移民国家なので、典型的なカナダ料理と呼ばれるものがありません。

その代わり、世界各国のグルメを楽しめるのが魅力です。日本よりも食の幅は広いです。

ブラジル料理をはじめ、エチオピア料理、ジャマイカ料理、ギリシャ料理など馴染みのないグルメを楽しむことが出来ます。

特に中国系の多いバンクーバーでは、北京、広東、四川などさまざまな中華料理を食
べることが出来ます。

そんな中でカナダを代表する料理は何か無いものかと振り絞ると・・・

  • フライドポテトにグレービーソースとチーズをかけたプーティン
  • サーモンやオイスター、ロブスターなどのシーフード料理
  • カナダのネイティブに伝わるファーストネーション料理(あげパンや、バイソン、バッファローの肉を使った料理)
  • アルバータ州産の赤みが多く、脂肪分の少ないアルバータビーフステーキ

をカナダ料理と言えるかと思います。

カナダの治安事情

カナダの治安は、超安全です。

もちろん、深夜に女性一人で歩いていれば日本でも危険な目に遭うのと同じで、気を引き締めなければ危ない目に遭うこともあります。

その辺の基本的な部分は日本とさほど変わりはありません。

移民大国という文化のため、英語を喋れなくても優しく接してくれるのがすごく印象的です。

また、日本人の仕事に対するクオリティが高く評価されており、デザイナーやweb系のビジネスチャンスがゴロゴロ転がっています。

東南アジアで働くという選択肢もありかもしれませんが、お金をしっかり稼ぐという点では、カナダの方が安定して稼げると思います。

カナダのバンクーバー基本情報まとめ

実際に住んでみると、世界一住みやすい都市ランキングの上位にランクインする理由が分かります。特に夏の時期は過ごしやすいですし、緑も多く環境的にも最高です。

イエローナイフで夏のオーロラも楽しめますからね。

カナダの観光情報ならやっぱりこの本がオススメ!

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