バンクーバー観光におすすめ!初めて日本人が移民した村「スティーブストン」

この記事では、バンクーバーに初めて日本人が移民したと言われている「スティーブストン」についてご紹介していきます。

実際に、

  • スティーブストンってどんな村?
  • スティーブストンへの行き方
  • スティーブストンのおすすめスポットと楽しみ方
  • スティーブストンを観光してみた感想

を書いていきますので、これからスティーブストンへ行こうとしている方の何かご参考になれば幸いです。

動画でもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

まずは、スティーブストンがどのような村なのか?をご紹介します。

目次

バンクーバーの観光スポット!スティーブストンとは?

リッチモンドの南西に位置する港町で、初めて日本人移民が移り住んだと言われる村です。

今でも当時の様子が一部残されていますが、周辺は住宅街となっており、昔の景観と現代の生活が重なり合うエリア。今でも漁業は盛んで、たくさんの漁船が停泊するカナダ有数の漁港のひとつです。

港の周辺には多くのレストランやお店が点在し、天気の良い日には気持ちの良い散策が楽しめる事から、観光客で賑わいます。また、カナダ国定史跡に指定された鮭の缶詰工場があり、夏にはホエールウォッチング等もあり観光業が盛んなエリアとなっています。

第二次世界大戦以前に人口が急増し、大戦を機に人口が激減。しかし、今でも世代のバトンが渡り、3世4世の日系カナダ人コミュ二ティが存在しています。

スティーブストンへの行き方

バンクーバーの中心地、ダウンタウンエリアから電車とバスを乗り継いで約1時間ほど。

ダウンタウンからはカナダラインに乗って終点のRichmond-Brighouse(リッチモンドブリッグハウス)駅下車。そこから401番、402番、407番のバスで終点まで行きます。時間は約30分。

土日の場合は、Zone1料金で行けるのでお得です。

バスを降りて進行方向右側が港になっており、港方向に歩いていくと、上記Google mapでピンを指しているスティーブストン博物館(Steveston Museum)やDave’s Fish & Chipsが見えてきます。港はさらに奥に進んだ所にあります。

スティーブストンのおすすめスポットと楽しみ方

スティーブストンのおすすめスポットと楽しみ方は、大きく分けて4つ。

  • フィッシュ&チップスを食べる
  • 船上で魚を売っている市場で魚を買う
  • 博物館・雑貨屋巡り
  • ブリタニア・シップヤーズを散策

です!

それぞれご紹介していきます。

1:スティーブストンの定番!フィッシュ&チップスを食べる

スティーブストンと言えばフィッシュ&チップス!

何店舗かお店がありましたが、僕らは「Dave’s Fish & Chips」へ。

入口が2つあるので、若干戸惑いますが、どちらから入っても同じです。完全に謎な扉。

相方はサーモンを注文。間違いない美味しさ。ご覧の通り、ポテトの量が尋常じゃないので、激太り要素満載です。

僕は、シュリンプカクテルを注文。冷凍モノの小さなエビをただ解凍して出してみた感が否めない代物です。

まだ凍ってる部分もあったり、時間とともにびちゃびちゃになっていくので劇的なマズさでした。ミスチョイス。。

初めて訪れた場所では、王道のものを楽しむという旅人の教えは、きっと正しいのだと思います。これも旅の楽しさなんですけどね。

場所はこちら↓

住所:3460 Moncton St, Richmond
営業時間:11:00-20:00(無休)
HP:https://www.davesfishandchips.com/

2:生エビが食べれる!船上の魚市場

海で取ってきた魚を、そのまま船の上で売るという珍しいスタイル。ここはツッコミどころ満載でした。例えば・・・

SUSHIMI?

スシミ??

???

いや、刺し身でしょ!「さ・し・み」だよ!!「SASHIMI」だよ、オネーチャン!!!

NO.1 SUSHIMI QUALITY(1番刺し身の質が高い)と謳っていますが、もはや説得力の欠片もありません。完全に愉快犯ですね。

そして、人魚が売っているかと思えば Not for sale になっていたり。

他にも発見だらけのスポットです。

ウニの食べ方を表記しているものですが、中国語。中国人が多く訪れるんでしょうね。

確かに、中国語と思われる言語が飛び交っていました。

そして、こちらがエビです!

約500gで10ドルという価格帯で購入できます。買ってそのまま生で食べれるので、ぜひトライしてみてください。味はそこそこでした。

手がドロドロになってしまいますので、ウェットティッシュ必須。

3:スティーブストン博物館(Steveston museum)など街中散策

重厚感を感じる代物が保管されています。

ここは博物館の表札とともに郵便局の表札も出ています。

博物館でありながら、郵便局としても機能している場所なんです。すごく斬新!

住所:3811 Moncton St, Richmond
営業時間:9:30-17:00(無休)

街中散策していると、異様なものに遭遇。

コップのフチ子ちゃんならぬ、コップのおばちゃん(お茶出しver)。完全にネタですよね。こんなの出てきたら飲む気失せるわい!

でも、コップのフチ子ちゃんもこれと同じようにお茶出しバージョンが出たら売れそうかもしれませんね。ビジュアル大事。

カッコイイなぁと目についたパン屋さん。

4:日本を感じる!ブリタニア・シップヤーズを散策

博物館などがある主要観光エリア歩いて約15分。ブリタニア・シップヤーズ(Britannia Shipyards National Historic Site)へ。

雰囲気が一気に変わります。無料で観光可能。

住所:5180 Westwater Dr, Richmond
営業時間:12:00-17:00(無休)

村上さんという日本人夫婦が1929年から1942年まで住んでいたボートワークスと家があります。

10人の子供と一緒に暮らしていたようですが、日本人的な生活様式で生活していたんだということが伺えます。

ボートワークス。


村上さんの家。家の中には入れませんでしたが、窓ガラス越しに中を見ることが可能です。

家族全員の名が刺繍された木のデザインを施された布。

この家の主、村上音吉さんは、日系人が移民してきた初期の頃からスティーブストンに定住し漁業を。

お庭には、桜の木があり、家庭菜園サイズの畑となっていました。夫人は長生きし、最近まで庭の手入れをしに来ていたと言われています。

上記写真の建物はもともと鮭缶詰工場として1889年に建てられ、その後は造船所として1969年まで使われていた場所。

ここから船が出入り。

作業の痕跡がそのまま残されています。

この周辺には、収容所(家)もあり、当時の生活スタイルがそのまま残されています。

最後に主要エリアまで戻り、B&P Ice-cream and Coffeeでアイスを購入。

安くて旨い!

住所:12220 Second Avenue #100, Richmond

帰りのバスは、到着した反対車線にバス停があり、407番でも410番でもカナダラインの駅まで行けます。

市場で購入したエビは、相方がガーリックシュリンプにしてくれました!激ウマ!!

まとめ

スティーブストンはバンクーバーからも近いですが、あまり有名な場所ではありません。

しかし、日本人にゆかりのある場所だからこそ勉強になる部分、感じる部分がありました。

移民したての日本人は、一旗あげようとカナダに来たはいいものの、太平洋戦争が始まると、財産を没収され強制収容所送りにされたと言われています。

今は留学やワーホリなどで日本人が気軽に来れるようになっていますが、一番初めは、迫害や人種差別などを受けながら道を切り開いてくれた先人がいてくれた事。そして、先人のおかげで今があるという事を忘れてはいけないと思うんです。

どのような事が起きていたのか?どのような苦労があったのか?はそこまで知る必要はないとは思います。

ですが、何を考え、どのような気持ちでいたのか?そして、どのような未来を見据え、どのようになって欲しいと願っていたのか?

そこには答えはありませんが、何かしらを感じ取り、日々を目一杯楽しく生きて、さらに楽しい未来をつくる糧にしていくことが今の時代に生きる者に託されたバトンなんだと僕は思います。

何かしら感じるものがあると思いますよ!バンクーバーに訪れた際は、ぜひスティーブストンへ!