なぜ航空券は表示価格より高くなる?燃油サーチャージや空港税などの料金の内訳についてを解説します

オンラインでもオフラインでも自分が何か商品を買う際は、値札についている価格を支払えば、商品を購入出来るのが普通ですよね。

しかし、航空券の場合はそうではありません。

例えば、航空券のセール情報で「バンコクまで往復2万円!」「韓国まで往復1万円!」「イタリアまで往復5万円!」という広告がよくあります。

実は、この場合の価格表示は、あくまでも航空券だけの金額で、他にもいろいろな料金が発生するのです。

よーく見てみると、「(諸経費除く)」←というのが小さく記載されているため、実際は表示価格よりも高くなり、ガッカリすることがあります。

この記事では、複雑な航空券の料金を解説します。

目次

この高額料金って何?国内空港使用税とその他諸税等って…

上記写真は、僕が実際に名古屋⇔ベトナム(ハノイ)⇔タイ(バンコク)の航空券を購入した際の料金明細です。

総額39,270円となっていますが、航空券自体の価格は24,000円です。15,270円が航空券以外の部分で料金がかかっています。航空券の60%が上乗せされているわけなので、ちょっとガッカリしますよね。

他にも、成田⇔カナダ(バンクーバー)の航空券を検索してみると、同じように航空券以外の部分で高額な料金がかかっている事が分かります。

これを見ると、航空券以外の手数料高すぎない?と思うかもしれませんが、そうなんです。航空券以外の料金が結構高くつくんです。

航空券のセール情報で「安っ!!」と思って実際に予約をしてみると「そんな安くならないじゃん!」となる理由がここにあります。

航空券には、航空券以外にかかる費用があるのです。それらを一つずつ解説します。

意外と高いぞ!燃油サーチャージ

その他諸税の中で、最も高額な料金がかかっているのが「燃油サーチャージ」です。

燃油サーチャージは、もともとは、原油価格の高騰に伴い、航空券の代金でまかなっていた飛行機の燃料代を別に徴収することで、航空会社の負担を減らす目的で始まりました。

ただし、これは全世界で料金が一律になっているわけではなく、各航空会社の判断によって料金が決められています。

原油の価格と円相場で変わってくるもので、世界情勢や為替の影響で原油価格が高騰したり暴落したりするため、多くの航空会社は2ヶ月に1度のペースで燃油サーチャージの料金が変更されていきます。

燃油サーチャージは、飛行機が飛ぶ距離が長くなるほど高くなりますので、航空券にプラスして燃油サーチャージを気にする必要があります。

2017年6月現在で、日本とカナダを往復するのに燃油サーチャージ費だけで14,000円もします。この費用が意外とかかっているんです。

空港税

海外の空港を使う際の税金で、それぞれの国が定めた飛行機に関わる税金です。空港税の費用は国によって様々で、数万円かかる国もあれば、2,000円程度の国もあります。

これも数字のマジックですよね。

航空券は安い!でも、何、この空港税の金額!!・・・なんてこともあります。

ちなみに、航空券を購入した際の明細には、上記画像のように「その他諸税」のカテゴリに分類され、実際にいくらかかっているのかが分からないこともありますが、確実に徴収されるものです。

航空保険料

どの航空会社も万が一の飛行機事故に備え、航空保険に入っています。この保険の料金が航空保険料に当たります。

航空保険料も上記画像のように「その他諸税」のカテゴリに分類される事が多いため、実際の料金を把握出来なかったりしますが、数百円程度です。

国内空港使用料

日本の空港を使用する際の料金で、どこの空港もそんなに大差はありません。2,000円~3,000円程度なので、燃油サーチャージほど気になる価格ではありません。

まとめ

航空券には、意外と航空券以外の料金がかかっているというのが実態です。

特にセール情報を目にした際は、諸経費込になっているのかをチェックすることで、本当に安いかどうかを判断することが出来るようになります。

意外な盲点となりますので、航空券予約をする際は要チェックです!