トルコ旅行で遭遇した詐欺師とやりあった話|詐欺のテンプレートを知っておこう

トルコ旅行者がよく遭遇する詐欺の手口を一連の流れに沿ってご紹介します。

何かコントのような実話です。

トルコ旅行者を狙った詐欺やトラブルの調べ方

僕ら夫婦は、初めて訪れる国に入国する前に、自己防衛対策としてその国でよくある詐欺手口やトラブルについて調べます。

調べる媒体は主にGoogleとTwitterで「国名+詐欺」「国名+トラブル」というキーワードを入れて実体験が書かれていないか入念にチェックします。

実際に、トルコに入国する前には

「トルコ 詐欺」「トルコ トラブル」

みたいなキーワードを使って、トルコではどんな詐欺手口やトラブルがあるのかをGoogleやTwitterで検索して調べていました。

すると、実際にトルコで詐欺やトラブルに遭遇した人が書いていたブログ記事やツイートが結構たくさん出てきたんですね。

トルコ旅行でよくある詐欺師像

色々と検索していると、傾向とパターンが見えてきます。

その中で、気をつけた方が良さそうだと思ったパターンが2つ。

  1. 日本語ペラペラで超親切でお茶をおごってくれる優しい「不自然な人」に注意すること
  2. 外国人旅行客を名乗って近づいてきて、ご飯を誘われる人に注意すること

でした。

いくつかブログ記事をピックアップして妻と一緒に傾向と対策を話し合っていました。

特に妻は現地の人と仲良くなることが好きで、なおかつ、真っ直ぐすぎて人を信じたいタイプの人です。

例えば僕が「明らかに言動おかしいから疑って接しないといけないね」と、言うと少しイラッとするほど真っ直ぐすぎる人なんです。

なので、トルコ旅行中に「これは妻が引っかかりそうだ」と思ったものとして、日本語ペラペラで超親切でお茶をおごってくれる優しい人。

この手の人には注意しようと話し合っていました。

じゃあ、一体、どういう流れで詐欺を仕掛けてくるのか?流れを解説します。

トルコ旅行で遭遇する詐欺スキームテンプレート

トルコ旅行で遭遇する詐欺の流れは以下の5ステップが王道です。

  1. 日本語で話しかけてくる
  2. 困ってもないのに親切に色々教えてくれる
  3. お茶に誘われる
  4. 一緒にお茶をする
  5. ようこそ狩場(詐欺現場)へ

各ステップごとに詳しく解説します。

1:日本語で話しかけてくる

ペラペラな日本語で話しかけてきます。

本当にビックリするほど上手で大体の場合「日本の大企業で働いていた」と、誰もが知っている有名企業の名前を出してくることが多いです。

また、日本にお店を持っているor日本に会社を持っていると言って近づいてきて、日本語の名刺を出されることもあります。

もはや「かなり巧妙に仕込まれたナンパ行為」みたいなもので、場所が渋谷のハチ公前なのかトルコなのかの違いだけです。

ちなみに残念ながら話の内容はだいたいウソです。

2:困ってもないのに親切に色々教えてくれる

ある程度自己紹介が終わったら、困ってもいないのに色々と親切に教えてくれます。

ビジネス的に言うと信用創造と言えば良いでしょうか。

この時に滞在先のホテル名などを聞いてきますが絶対に教えちゃダメです。

居場所がバレてしまったら狙われちゃいますからね。

部屋が空いている隙に他の仲間が侵入する可能性もありますし、ホテルまでの帰り道に先回りされて、ひったくりに遭うなんて可能性も考えられます。

ホテル名は教えちゃダメ。ゼッタイ。

3:お茶に誘われる

話が盛り上がってくると「チャイを飲まないか?」とお茶に誘われます。

日本語ペラペラで日本で働いたこともあるし、親切で優しい人というイメージが定着してしまっているので断りづらい雰囲気があります。

むしろ、いい人だと思っちゃっていると断る理由がなくなります。

しかも、お茶の誘い方も優しいのでつい信用しちゃったりします。

「もし時間あったらお茶でもする?時間無かったら全然OKだし時間出来た時でもいいから待ってるね。」

と、逃げ道をしっかり用意してくれるので、「あ、この人大丈夫かも」と錯覚しちゃいそうになるんです。

ナンパされた時に「まあ1時間くらいなら飲みに行ってもいいかな?」ってやつと同じです。

なかなか高度テクニックだと思います。

そして「もし何かあったら連絡してね」という親切さを惜しみなく出してきて連絡先の交換にこぎつけてきます。

ビジネス的に言うと見込み客の個人情報をゲットするあたりでしょうか。

4:一緒にお茶をする

ある程度信用してしまうと「本当に親切そうな人だからお茶くらいだったらいいかな」と一緒にお茶をすることになります。

オーソドックスな流れだとお茶を飲みながら

「実は雑貨屋を経営しているんだ」
「家族が雑貨を作ってるんだ」

という話の流れになり、雑貨屋に誘導されるんですが、相手に対する信用残高が貯まっていたり、せっかくこんな親切にしてくれたからという理由で断りにくかったりします。

ちなみに運が悪いとお茶に睡眠薬が入っている可能性もあるのでお茶飲んじゃダメです。

5:ようこそ狩場(詐欺現場)へ

雑貨屋に行ってしまった時に初めて気づく詐欺の巣窟感。何か買うまで店から出られなかったりガタイのいい男に囲まれることもある。

というのがトルコでよくある詐欺の手口です。この5ステップの流れを覚えておいてください。

「コントか!」と思うほど詐欺師の事をまんまと信用していた妻の話をします。

トルコで詐欺師に遭遇した実話

場所はトルコのカッパドキアにある「アヴァノス」という陶器が有名な小さな町でした。

この日はお互い自由時間ということで別行動。

嫁の気分がやや浮わついていたので、もう一度詐欺スキームテンプレートの流れを共有して

  • 日本語ペラペラなトルコ人注意
  • お茶に誘われても飲まない

この2つを徹底して守ろうと話し合っていました。

そして、それぞれ別行動した後に宿泊していたホテルで合流。

素敵な雑貨を見た後のウキウキ気分の妻がこんな話をしてくれました。

詐欺師との遭遇

「日本語ペラペラでホンダで働いてたトルコ人とめっちゃ仲良くなってさー!」

「それでね!お茶をごちそうしてくれて本当に親切にしてくれたのー!!」

「でねでね、連絡先を交換して、後で夜ご飯に行こうよって話になってるから一緒に行かない!?」

僕は言葉を失いました。まさに絶句です。

嫁が話を続ければ続けるほど僕の表情はひきつっていきました。

なぜなら、事前に予習していた詐欺スキームテンプレートの流れにキレイに乗っかっていたからです。

まさにコントでしたよ。

ただ、そうは言ってもその相手の事を自分の目で確認したわけではないので全否定出来ない。

事前に予習しておきながら、こんなにキレイに転がされるならもしかしたら本当にいい人なのかも?と思う努力をしてみました。

でも、どんなに頑張ってもそう思うことは出来ず妻に僕は言いました。

「気分を悪くするかもしれないけど、それって予習した詐欺の手口まんまじゃない?」と。

ウキウキしていた嫁の表情が一瞬でイライラに変わったのが分かりました。

百歩譲って僕の目で確認したわけではないですし、僕が夜ご飯に行かないと言えば一人で行きそうな雰囲気だったのでそれだけはヤバい、と。笑

なのでもう一度詐欺の流れを共有して

  • ヤバそうだったらすぐに帰ること
  • 夜ご飯ではなくお茶を一緒に飲むこと
  • 絶対におごらせないこと

これを条件に行ってみることにしました。詐欺の潜入捜査開始です。

詐欺師とお茶をするという名の潜入捜査

待ち合わせ時間よりも早めにお店に入り、自分らでお金を払ってお茶を頼んでスタンバイ。

容疑者は待ち合わせした時間より20分遅れてやってきました。

しかも、めちゃくちゃ人相が悪くてガタイのいい仲間と一緒に。

「なんで、一人で来ないんだ…。」

と思ったと同時に

「日本のカフェでよく見るネットワークビジネスのABCみたいじゃないか」

と思わざるを得ない光景でした。でも、さすがに思いましたよね。

「詐欺を仕掛けるならもっとちゃんとやってくれませんか?その配役間違ってない?」と。

なぜ、そんなあからさまに怪しい仲間を連れてくるんだと。

そんな見た目が怪しい人が来たらさすがに気分が乗らないじゃないですか。

どう考えても壁作っちゃうし、お茶の後に「雑貨屋行く?」と誘われても行くモチベーションが湧かなくなってしまうじゃないかと。

下手くそすぎる詐欺師

色々話をしていく中で致命的だったのが、とにかく話がめちゃくちゃツマラナイんですよ。面白くない。むしろ不快。

日本人と結婚して日本で住んでたけど嫁さんからヒドい仕打ちを受けて離婚して散々だったとか。

糖尿病で甘いモノが食べられないと言いながら目の前で甘いケーキを3つ食べたりとか。

あまりにも下手くそすぎて「もっとちゃんとやってくれませんか?」と思いましたね。

トークが死ぬほど下手で全然気分が乗らないんですよ。

というか糖尿病なのにケーキ3つバクバク食べるのって、もう何やってんだ、と。笑

飽きたからやっつけて帰った

で、もう飽きちゃう。開始15分くらいで飽きた。

全く面白くないので、帰りたくなってたところ「仕事は何してるの?」と聞かれたので、イライラをぶつけるがごとく、最後にパンチを食らわせて帰ろうとこう答えました。

「海外詐欺の捜査をやっている」

と。

そしたら、とても穏やかだった相手の表情が一瞬にして凍りつき目が泳ぎ出したんですよ。

で、もう一発。

「トルコでは日本人旅行者に対してどんな詐欺が流行してるの?」と質問してみました。

そしたら、オドオドして喋らなくなっちゃいました。

これにて試合終了です。詐欺師確定。

で、僕の方から相手に仕事を聞いてみたら「旅行会社とホテル紹介と雑貨屋をやってる」と答えてくれたのですが、最高にキレイな詐欺のテンプレートでした。

このやり取りを最後に「こいつらはカモれない」と思ったのか、一緒に来ていた仲間とトルコ語で話し合い、トルコ語で誰かと電話した後に解散する流れに。

たまたま運良く下手くそな詐欺師で良かったですが、上手な詐欺師だったら引っかかっていたかもしれません。

旅慣れしてきた時の余裕は心の隙になる

旅慣れしてきた時が一番カモられやすいと良く言います。

旅慣れというのは、経験を積み重ねた自信からくるのですが、その自信って8割くらいが過信なんですよね。心に生まれる隙だったりします。

これはトルコに限った話ではなく、他の国でも同じような事があるので、どうか気をつけてくださいね。

まとめ

どれだけ気をつけていても、旅慣れしていても、心の隙にスッと入り込んでこられると、簡単に相手を信用させてしまうのが詐欺師というものです。

トルコには

  • じゅうたん詐欺
  • 靴磨き詐欺
  • 飲みに行こう詐欺

などがあるので、どうかお気をつけください。

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