20歳の大学生が初海外でインド一人旅!しかし初日にデリーで監禁された話

目次

ノマドになる一番のキッカケとなった出来事

さて、今回お伝えしたい内容は
僕が「自分らしさ」を最大限活かし
「自由にビジネス」をする生き方を選択する
「原点」についてお伝えしたいと思います。

 

かなりファニーでバカなお話ですが
笑いながら学べると思いますので
ぜひ最後まで読み進めてください。

 

これは、僕が数ある
死にそうになった実話の中でも
NO.1にヤバかった話です。

 ↓ ↓

その時の僕のステータスは

 

大学3年、20歳。夢もやりたいこともないけど無駄に意識だけは高い奴。

僕が大学生の時の就職活動は
大学3年の12月からスタートでした。

就職する気が無かったのですが
食わず嫌いはいけないと思い
就職活動をし始めていき
社会という世界を知る入口に
少しずつ入っていきました。

 

ですが、僕の中では
就職するのが嫌だったので
それ以外の選択肢を探していて

「起業」や「プロジェクト」

ということに興味を持ち始め
研究し始めている時期でもありました。

 

色々と研究を進めていくと
ビジネスや人生が上手くいっている人は
すべての出来事がスムーズで順調。

そして、頭が良くて
特別な才能やスキルがあり
前向きな考え方を持っていて
多くの人脈があり、すごく個性的。

 

そんなイメージを抱きます。

 

当時流行っていたmixiや
twitterなどで目立っていた人は
そういう人ばかりでした。

「あー、俺には絶対に無理だぁ……。」

 

と、何もやっていないのにも関わらず
すでに挫折をした気になっていたのです。

今思うと
表面的で勝手な妄想だったのですが
当時は、目の前に分厚いシェルターがドーーンと
降りてきた感覚を味わいました。

「俺なんかに起業は無理だ」と。

ですが、色んな経験を通して
みんながみんな全てが順調ではなく
そこまで特別な才能も必要ない
ということが分かっていきました。

「あー、僕みたいに
 絶望から始まってる人もいるんだ」

と希望を持てたように思います。

 

僕の人生を狂わせた一冊の本

当時の僕が一番の衝撃を受けたのは
何かのセミナーや輝かしい人ではなく
一冊の本でした。

『メメント・モリ』
という本です。 

メメント・モリ

メメント・モリ

 

 

「〜死を想え〜」

というサブタイトルがついているのですが
この言葉に心のセンサーが反応しました。

どこから来るか分からない
強迫観念と恐怖を抱えて
もがいてあがいて
生きていたんだなということが
感じ取れますよね。

死を想えってタイトルに反応するくらいですから笑

この本を読んでいくと
どうやら舞台がインドだ
ということが分かりました。

 

本と出会った二ヶ月後にインドへ

当時の僕はとにかく
「変わりたい!」という
気持ちを強烈に抱いていて
自分を変えてくれるキッカケが
ありそうなことには
すぐに飛びついていました。

ピザーラのバイトでガッツリお金を稼ぎ
僕はインドへ行くことになります。

初の海外。一人旅さえも初めてでした。

 

・往復の航空券
・パスポート
・現金2万円
・リュックサック一つ分の荷物

を抱えて成田空港へ。

 

この時まで、インドがどんな国なのかは
全く知らずに飛行機に乗り込みます。

 

前日に買った

「地球の歩き方-インド編-」

を機内で読んでいると

・インドは危険。

・タクシーは強盗が多い。

・リクシャーに乗ったら変な所に連れて行かれた。

・ぼったくりに気をつけろ。

と怖いことばかり書いてあり
大きな不安が募ります。

そして、もっと早くガイドブックを
買っておくべきだったと後悔。
(遅くても、行くと決めた日から調べるべきです)

そうこうしているうちに
無事にデリー空港に到着。

まずは、空港内のトイレへ。
間違えて女便所に入ってしまいます。

インド人にケラケラ笑われて
すごく恥ずかしかったです。

空港を出ると
やたらと「welcomeボード」を
持っている現地人が多く
それを見て気づきました。

「あっ、ホテル予約していない…!」

空港にいる観光客は
ホテルのお迎えタクシーで
みるみる姿を消していきます。

がーーーん。

「これかぁ、行き当たりばったりって」

 

ビビリな僕は、その光景を見て
機内で読んだガイドブックの
言葉たちの記憶が浮かび上がり
お経のように虎視眈々と
脳内すべてを埋め尽くしていきます。

『インド危険タクシー強盗リクシャーさらい
ぼったくり犯罪無法地帯殺人窃盗・・。』

 

「この状況、もしかしたら…
 ヤバい?かも?…」

タクシーに乗るのが怖い。
バスがどこに行くか分からない。

恐怖と不安に頭がいっぱいだった僕は
市街地(光が明るい方向w)に向かって
トボトボと歩くことにしました。

 

 ギャングに追われて必死に逃走

1時間半後。

さっぱり景色が変わりません。

時刻は22:30。

辺りは真っ暗です。

 

歩きながらインドへ来たことを
すでに深く後悔していました。

「何で、こんなところに来たんだろう?」と。

すると、300mくらい後ろから
ギャングみたいな奴らが
走って追いかけてきています。

とっさに「んぎゃー、ヤバい!!」
と思い、どこに行くかも分からない
バスを止めてとりあえず乗り込みました。

「マジでどうしよう。
 どこに行くか分からないし
 英語しゃべれないし。
 どっちみちやばいわこれ。
 人生詰んだな、これ…」

座席に座り、途方に暮れていたら
目の前に座っていた人が
話しかけてくれました。

英語が全く出来ない僕は
何を言っているか理解出来ません。

 

僕は、ガイドブックの地図を広げて

「I want to go!!」

俺はここに行きたいと
出来る限りの意思表示をすると

「me too!」

なんと、行き先が同じだったのです(驚)

写真右がジェパード↓

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天使のインド人、ジェパード

バス⇒乗合タクシー⇒リクシャー

と、乗り継ぎ
無事に目的地である
デリー駅にたどり着きます。

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ジェパード
「しょーた、お前、これからどこに向かうんだ?」

将太
「俺は、アグラに行きたいんだ」
(タージ・マハルという世界遺産がある地)

ジェパード
「じゃあ、明日のチケット買っとけ!」

心配してくれた現地人ジェパードは
次の日の電車の乗車券を買うために
一緒に並んでくれました。

「コッチキタラ、ナラバズニヤスクカエルヨ」

つたない日本語をしゃべる
いかにも怪しい若者3人が寄ってきました。

ジェパードが話に乗っかります。

「いやいや、大人しく並んでようぜ…」

僕は内心でそう思っていましたが
完全にジェパードにすがっていた僕は
ジェパードのことを信頼するしかありません。

まるで、飼い主に怯える子犬のように。

 

大通りから何本か路地に入り
ボロボロの雑居ビルが立ち並ぶ
うす暗くて悪い人がいそうな
通りをしばらく歩きます。

「中に入れ。」

そう言われて入った場所は
大通りから路地を入り込んでいった
ボロボロな雑居ビル。

部屋に入るとお香の煙で
部屋の中がよく見えない。

部屋に入るやいなや
ドアが締まります。

「ギギー、バタン・・・。
 カチャン。」

 

カチャン??

なんと、外鍵をかけられてしまいました。

Oh my god!!!!人生詰んだな…(part2)」

頭が真っ白になりました。

室内には
軍服を着ている人が2人。

僕とジェパード。計4人。

 

天使が悪魔に変わった瞬間

「これは、ハメられたんだ」

チームでの巧妙な手口による
監禁ってヤツです。

ジェパードも悪人だったのか…?

 

かなりの恐怖とジェパードに裏切られた
ショックで僕の精神状態は
ボロボロです。

 

「カバンの持ち物を出せ!」
みたいなことを言ってきたり

「財布と携帯をよこせ!」
みたいなことを言ってきたり

していたみたいですが僕は断固拒否。

いや、何を言っているかが
分からないから知らないふり。

 

色んなやりとりが1時間続きます。

 

その間、映画に出てくるようなヒーローが
助けに来てくれることを心の底から祈りました。

 

こんなにも

生きたい!!

と思ったことは今でもありません。

「Fuck!!Call police!!!!」

突然、ジェパードが
何かを手にして叫んだのです。

なんと手には航空会社の社員証と
携帯電話を手にして

「俺は、この空港で〇〇の仕事をしているんだ。
 いい加減にしないと警察呼ぶぞ
 このクソヤロー!!」

と叫んだのです。

ジェパードは味方だったのです。

その姿はまるで

「この紋章が目に入らぬか?!」

と決めゼリフを投げる水戸黄門さまのようでした。

 

監禁未遂から1時間後。

色々とありましたが見事に生還。

 

その夜は

黄門さまであるジェパードの家に
泊めてもらい
その後の2週間の旅を無事に終えて
日本に帰国しました。

ジェパード家↓

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ジェパードの友人集合↓

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『死ぬこと以外かすり傷』

 

この旅をキッカケに、僕の価値観は
だんだんとおかしくなっていきました。

自分の中のブロックが
外れたんだと思います。

既成概念や何かにとらわれない視点。
媚びない、執着しない精神。

死ぬことを真正面から考えたら
怖いものが減った。

ということに繋がっていった
ような気がします。

やった後悔よりもやらなかった後悔だ。

と、積極的にチャレンジ出来る人間に
なっていきました。

そしたら、意外とチャレンジしても
痛くないことの方が多い。

ということに気づいていったです。

チャレンジは人生の贅沢であり
大人の特権です。

 

でもね、絶対に死んじゃダメ。

まぁ、こんな経験を好んでする人は
いないと思いますが。

 

インドや危険な国だけではなく
海外に行った際は、気をつけましょう。
(説得力ないと思いますが笑)