僕は、国内・海外問わず、あちこち旅をしたり移動する際の宿泊は、なるべくAirbnbを利用するようにしています。その理由は単純で、楽しいからです。
その都市や国の文化に生活レベルで触れられるのが楽しいんですよね。
そんなわけで、Airbnbで泊まったホストとの出会いで学んだこれからの時代に活躍するノマドワーカーになるための本質についてお話していこうと思います。
目次
Airbnbホストからのホームパーティーへのお誘い
2015年8月。東京の下北沢駅から徒歩数分のお部屋に宿泊しました。ホスト(お部屋の提供者)とメッセージのやり取りをしていたら、意気投合して仲良くなり
「何か僕に出来ることがあったら何でもいってくださいね〜!」
と言っていただいたので、図々しい僕は、その好意に甘えてしまおうと思い、ダメ元で聞いてみたのです。
「彼女と世界一周する予定で、世界一周する前にカナダに1年くらい住みたいんですがお知り合いで世界一周した方やカナダに詳しい方いらっしゃいませんか?」と。
あれよあれよと話がトントン拍子に進み「ちょうど明日ホームパーティをやるので来ませんか?」とお誘いを頂いたのです。
話を切り出しておきながら、そんな旨い話があるとは思いもせず「これって、ネットワークビジネスに勧誘される流れかな?」と疑心暗鬼半分。ワクワク半分。
しかも、驚くことに
・世界一周から帰ってきたばかりの夫婦
・カナダ在住の日本人
がホームパーティーに来るとのこと。もうこれは、俗に言う引き寄せの法則だなと思いました。
ピンポイント過ぎて「きた〜!引き寄せた〜!!」と、疑心暗鬼モードをすっかり忘れて興奮していたのが懐かしい思い出です。
そして、そのホームパーティにて、僕は、とてつもない発見をしたのです。
まさに今までの「“お金”に対する価値観」「“ビジネス”に対する価値観」というものが根底から覆った瞬間でした。
それをシェアしますのでしっかり読んで下さいね。かなり学びになると思います。
ビジネス視点で見るチップ制度
まず、カナダをはじめアメリカやヨーロッパ諸国には“チップ”という制度があるというのは知っている事だと思います。
例えば、レストランでは、お会計時に食事代とは別にチップを払う事になります。
このホームパーティで聞いた時点でのカナダの平均チップ価格は食事代の15%くらいらしく(実際に来てみてそうでした)チップの払い方にも段階があると教えていただきました。
1:チップ10%以下
もう来ねーよ!というメッセージ
2:チップ15%
良かったよ~!というメッセージ
3:チップ20%以上
最高!ヤバイ!感動!!
という意思表示があるらしいです。実際にカナダに来てみて、確かにそうだと実感しています。そして、レストランのアルバイトは「時給」が激安なんですね。
カナダの場合だと、日本より物価が高いのにも関わらず、時給$10(2016年8月現在で約800円相当)なんてことはザラです。
つまり、彼らは時給をアテにしているわけではなく「チップ=バイト代」になるのです。だから、皆必死です。
生活費はチップで賄うという考え方
何に必死かっていうと「サービスのクオリティ」です。
サーバーという仕事があり、日本ではホールスタッフと呼ばれている料理を運んだりオーダーを取る店員さんは、1人1人自分の担当するテーブルを持たされます。
なので、そのテーブルの人が何か困った事が無いか定期的に見回ったりするだけではなく、オススメのお店や街の情報を色々教えてくれたりとにかくコミュニケーションを取るのに一生懸命です。
これはレストラン以外でもホテルでのベッドメイキングや荷物を運んでくれるベルボーイ、タクシーのドライバーなどなど。
色んなところでチップを払うのが常識です。
もちろん、マナーであって、払う義務は無いので、払わなくたって誰も文句は言えません。(舌打ちされたり嫌な顔をされるみたいですが…笑)
でも、だいたい皆払うのです。なかには、もう二度と来ないお店だってあるわけです。
なので、チップを払わなくても自分の人生には何の影響もありません。それでも払うんです。
実際、カナダに住んでみていますが、僕は毎回払っています。
チップの額は食事代の15%前後で店員さんの態度によって変えたりしています。
いざ、カナダに来てみて「すごい文化だな~」って思ったのです。
カナダのバンクーバーでチップとは何なのか?を考えさせられた
例えば、食事で100ドル(1万円)だったとしたらチップで1500円~2000円くらいになるわけです。
それを「ありがとう~!」って感じで渡しちゃうんです。
これが、日本人的発想になると「あの店員さんのサービスに1500円の価値があっただろうか?」「1500円あれば、ランチ出来るじゃん。それを考えると…」
みたいな事を色々考えますよね。少なからず僕は考えてしまいます。しかも、もう二度と会わない人がほとんどなわけです。
しかも、払わなくても罰が当たったりしませんので、今後の生活には何の支障もありません。
そういうことが頭の中を巡って僕はすごく考えさせられたんです。そこで、僕は思ったんです。
「どうやら、少なくともカナダにいる人は、お金は挨拶と一緒みたいだな〜」と。
お金はコミュニケーションの手段として明確に位置づけているのではないかと思ったんですね。「こんにちは~!ありがとう~!」って感じで、お金を渡す。
そこに「このお金を払う価値があるのかどうか」なんていう打算的な思考回路がないんです。僕は、この考え方って、ビジネスをやる側としてとても大事だと思ったんですよね。
お金はコミュニケーションツール
なぜなら、お金は、それ自体に価値があるわけでは無いということに気づかされたんです。経済をまわすために、人が生活していくには「価値と価値の交換」が必要です。それを円滑にする為にお金が存在するだけです。
でも、お金を払ったからといって必ず何か形ある物をもらう必要なんてありませんよね。
お金は、何かと交換したり「挨拶」したりするために便利だから作って、使っているだけのものです。
だから、挨拶するようにお金を払ったらいいし、何か価値を提供してるなら挨拶するようにお金を貰ったらいいのです。
無理なセールスはやっぱり無理なんですよ
ただ、ここで、重要な事があります。僕が取り組んでいるビジネスの1つに、自分のメディアで情報発信しつつたまに商品を紹介する、というものがあります。
特に、他人の商品を売る事を「アフィリエイト」って呼ぶんですが、アフィリエイトをしてお金をもらう事は正しい事なのでしょうか?
「他人の商品を売っているだけで自分は何の価値も提供してないじゃないか?」と疑問を持ったり、毛嫌いすることもあるかもしれません。
毎日、ただひたすら売り込みを一生懸命している人達もいます。僕は、そういったやり方があまり好きではありません。
だって、売り込みしかしてこない人の発信している情報って読んでてつまらないですよね。
「テレビでずーっとCMが流れているチャンネルを見たいですか?」という話です。
もしあなたがノマドになったり、フリーランスになるなら、そういったビジネスを目指して欲しくはありません。
じゃあ、何なのか?ということなんですが「楽しんでもらう」という事を第一に置いて欲しいんです。これからの時代のビジネスでは「楽しんでもらう」というのが、僕は一番重要だと思っています。
自分のビジネスを楽しんでもらうって何だ?
「楽しんでもらっているだけで、こんなにお金を受け取っていいのだろうか?」そんな事は一切考える必要ありません。
むしろ、たくさん受け取ってください。そして、たくさん使ってください。お金は「挨拶で渡すもの」です。
その代わりに「楽しんでもらう」努力が重要です。「おもてなし」ではなく「楽しんでもらう」のです。
「お客様は神様」という考え方ではなく「仲間に楽しんでもらおう」「キャストに楽しんでもらおう」「ツアー参加者に楽しんでもらおう」という感覚です。
これからの価値の提供は、楽しんでもらうことを通して「快適な空間を提供する事」です。このブログも「楽しんでもらおう!」と思って書いています。
自分の考え、世界観、価値観、体験談、実践記などを色んな人に伝えて「新しい世界を見てほしいなぁ〜」と思って運営しています。
面白けりゃそれでいい。楽しけりゃそれでいいんです。youtuberなんてまさにそうですよね。
カナダのレストランの店員さんみたいに、必死に楽しんでもらう工夫をして、それで「ありがとう」とお金をもらう。
快適な空間。快適な時間。そして、快適な人生。
これを自分のビジネスに反映させて、楽しんでもらえるように情報発信をしていくのです。
あべこべになるかもしれませんが、これからのビジネスでは「稼ぐ!」という思考はいったん忘れなければ決して上手くいきません。
そして、自分がビジネスを上手く回していくためには何が必要かということを考えてみてください。楽しんでもらうことが全てです。
まとめ
そういった意味では、お世話になったAirbnbのホストの方も楽しんでもらう工夫がとても素晴らしかったです。それもそのはず、Airbnbの中でも上手くいっている上位に入る人でした。
物件を5件くらい運用していて、どの物件も常に予約がいっぱいとの事。スーパーホストにもなっていましたしね。ぜひ、楽しんでもらうという視点を取り入れてみてくださいね。
東京に行く際は、ぜひ泊まってみてください。
大輔さんって言うんですが、めっちゃいい人ですし、airbnbの事や海外のことについて色々と教えてくれます。特にアメリカ国籍を持っているので、アメリカの事はめっちゃ詳しいです。
airbnbで宿泊してみたい方は下記クーポン取得もお忘れなく。
お世話になったスーパーホストの物件です。
めっちゃ快適でした。