海外でノマドワーカーをやりながら仕事の一部を外注化して見えてきたノマドのあるべき姿

マルチプレイヤーとしての限界が来た

僕が関わるプロジェクトは大体僕が一人で何でもこなすことが多かったんですが、ある時から「もう一人じゃ限界」という所まで来てしまい、今では、新たなチームメンバーにノウハウを継承して完全にお願い。または、ジャンルごとに外注さんに依頼。

という事をしつつ仕事を進めていくようになりました。

僕がここ3ヶ月で業務をお願いしている方々のジャンルをパートごとにザザッと書き出してみました。

  • ライター×4人
  • facebook広告
  • 分析
  • WEBデザイナー

また、案件によっては

  • WEBサイト丸ごと設計
  • HP保守・管理
  • 動画制作

のようなジャンルをお願いしていたこともありました。

一時期は「全部自分で出来たらカッコ良くね?」と思っていたので、多ジャンルを一気に勉強していた時期があったのですが、めっちゃ効率が悪いことに気がついたんですよね。

「あれ?俺って何がしたいんだっけ?」と。

それからは、なるべく人にお願いしていきました。すると、とにかく自分のやりたいことや得意分野だけに集中できるので、めちゃくちゃ仕事が捗るようになり、パフォーマンスが格段に上がってきました。

外注使いこそ現代の魔法使い

「自分でやった方が何でも早い」という思いから何でも自分でやっていたんですが、もうこの思考を捨てることにしました。この勘違いがプロジェクトの進行を逆に滞らせることもあるんだ、と。

そうやって思考を切り替えて行くと見える景色は変わるものでして「この人、本当にマルチな才能を持っているなー、仕事バリバリ出来てカッコいいなー」と、いわゆる一人大工みたいな人が気になっていたのですが。

ひとたび自分でやることをどんどん手放していった瞬間に、外注さんを0から集めて見事に組織化している人が目につくようになり「何だ、この魔法使いみたいな人は!?」と、思うようになってきました。

もちろん、ヤクザみたいな組織を作っている人もいますが、関わる人達の潜在能力をどんどん引き出しながら化学反応を起こして進めている人もいて、もはや神業なんですよね。

しかも一度も会ったこともない人たちばかりとオンラインで完結させて、ばっちり成果を上げられていたりするので、ホント「うわ〜、やべぇ~」としか言えないんですよね。

移動力を高めることが大事

こういうことを、いわゆる普通の経営者に話をしてみると「社員」「派遣」「パート・アルバイト」「顔の見える取引先」以外の人に仕事を任せるなんてありえないって思い込んでいるんですが。

でも、今の時代、例えば、Webサイトデザイン、設計、更新などを外部にアウトソースすることで、人件費を大きく圧縮できるはずなんですよね。しかも、わざわざ教育する必要もないわけですよ。

となると、もっと攻める事ができるようになるんですよね。攻めるというのは、売上を上げるためにお金が使えるようになるということです。

僕はブログマーケティングが得意なので、例えば、僕が店舗経営をしているなら100万円くらいを使ってSEOに強いコンテンツマーケティングを仕掛けていきます。

外注のライターさんを募って記事制作を一気に進めて、その間にサイトデザインやら何やらを同時進行で進めて、欲しいキーワードでSEO上位表示のコンテンツサイトを作り上げます。

SEO業者に依頼して上位表示させている会社がたくさんありますが、それらサイトをよーく見てみると、なんとサイトの中身が薄っぺらいものであるか。直接コンバージョンに結びつきにくいんですよね。

上位表示させれば何とかなるという思考は、良い物作っていれば何とかなるという良い物カタルシス思考と似たような感じがあります。つまり、そんなんじゃ意味ないですよねってお話です。

ですが、しっかりとターゲットの悩みを解決できたり、役に立つコンテンツサイトを制作して、なおかつ「上位表示させたいキーワード+地域名」で上位表示されるようになれば、その地域では頭を一つも二つも飛び抜けることができます。

何を一番の売りにしたいのかにもよりますが、例えば・・・

僕が歯科医なら、虫歯orインプラント治療のサイト
整体師なら、腰痛or肩こりのサイト
農家なら、野菜or家庭菜園&料理レシピのサイト

こうすれば集客で困ることなんてもう無くなりますし、サイト内で紹介する商品が売れていったりするので、新たな収益源も確保することが出来るわけです。

100万円がいくらに化けるかですよね。しかもこれは資産になるので、一度構築してしまえば放ったらかしていても、山から湧き出る湧き水のように、ずっと続きます。

こういう新しいものと古いものの間をどれだけ思考力を移動させることが出来るかが、ひとまず大切なんだと思います。

ノマドの本当に意味は自由に転々とするのではなく「羊飼い」

全体の絵さえ描ければ、あとは外注を採用して組織化していけばいいわけですよね。もちろん上位表示までには、早くても3ヶ月〜半年くらいはかかるので、即効性はありませんけど。

でも、検索経由で来る記事とSEOで上位表示させたい記事のバランスを見ながら、記事の中にFacebook広告のリマーケティングやリターゲティングのタグを入れておけば、検索ユーザーを地域で絞って広告で追いかけることも可能です。

これがブログマーケティングの恐るべし威力です。

ここまで来るのに1年あれば十分でしょうから、1年後はやりたい放題で独占状態になるわけなんですよね。

集客メディアを作り上げるって、ものすごく価値あるものなんですけど、あまり気づいている人が多くないのが事実です。

ただし、そのためには自分自身が、WEBに関する知識が最低限必要ですし、外注をゼロから集めて、組織を作るだけの外注使いになっていないといけません。

でも、外注について慣れていれば、コンサルとして同業種他展開していけるようになります。

どうでしょう?めっちゃ価値がありそうだと思いませんか?

そういう意味では、僕自身もこれから0から外注チームを作り上げることを考えるのもいいかなと思い始めています。「外注」というものの可能性って無限大です。それこそ世界中どこにいてもいいわけですからね。

「好きな時に好きな事が好きなだけ出来る能力」が本当の豊かさというのであれば「外注」というのは大きなキーワードになっていきますね。

人の才能を引き出していくキッカケづくりにもなるわけですから、win-winになるのは当たり前ですし。

あとは、アイデア次第!ですね。

まとめ

日々の仕事をふと振り返ってみると「自分じゃなくても良くない?」ということが意外と多いです。そこを仕組化できるようになると、自分が本当にするべき事は何か?が見えてきます。

特にフリーランスの方は、毎日自分がやっていることを細かく書き出してみると色々と発見があって面白いですよ。