フランスのパリとスペインのバルセロナの間は、どちら向きでも、飛行機・直通の高速列車(TGV INOUI)・バス(FlixBus)の3つで行けます。
結論から言うと、移動の時間を短くしたいなら飛行機(飛ぶ時間は1時間40分)、市内の駅から駅へ乗り換えなしで行くなら直通のTGV INOUI(約6時間50分・片道59€〜)がおすすめです。安さを優先するなら、夜行便があるFlixBus(最短13時間5分・片道26.48€〜)も候補になります。
運賃・所要時間・乗り場は、2026年10月26日に各社の公式ページで確かめた内容です。運賃は日や空き状況で変わるので、予約の前に公式の画面で確かめてください。

パリ⇔バルセロナの移動手段の比較
| 手段 | 所要時間 | 運賃の下限(公式の表示) | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 飛行機 | 飛ぶ時間 1時間40分(空港までの移動と手続きが加わる) | 片道 35€〜(ブエリング) | 移動の時間を短くしたい人・空港の近くに泊まる人 |
| 高速列車(TGV INOUI) | 直通 6時間46分〜6時間54分 | 片道 59€〜 | 市内の駅から駅へ乗り換えなしで行きたい人・荷物が多い人 |
| バス(FlixBus) | 最短 13時間5分 | 片道 26.48€〜 | 夜行で宿代を浮かせたい人 |
公式の表示の下限では、バス・飛行機・列車の順に安くなります。ただし列車は日による差が大きく、同じSNCF Connectのページでも、日によって片道59€〜245€の表示でした。安い席から売り切れるので、早めに予約するほど安く買えます。
乗りたい日の電車・バス・飛行機の運賃をまとめて比べるなら、予約サイトの Omio(日本語のサイト)で検索できます。Omio でパリ→バルセロナを検索する
フランスとスペインはどちらもシェンゲン協定の国ですが、フランスはスペインなどとの国境(陸・空・海)で一時的に国境の審査を行うとEUに届け出ています(2026年11月1日〜2027年4月30日。その前の期間も同じ)。どの手段で行く場合も、パスポートを持って行きましょう。
公式ページ:Temporary Reintroduction of Border Control(欧州委員会)
飛行機と列車、どちらがいい?
乗っている時間だけを比べると、飛行機(1時間40分)は列車(約6時間50分)より約5時間短いです。ただし飛行機は、パリ市内から空港への移動、空港での手続き、バルセロナの空港から市内への移動が加わります。列車はパリ・リヨン駅とバルセロナ・サンツ駅という、どちらも市内の駅に発着します。
| 比べること | 飛行機 | 高速列車(TGV INOUI) |
|---|---|---|
| パリ側の乗り場 | シャルル・ド・ゴール空港(CDG)・オルリー空港(ORY)・ボーヴェ空港(BVA) | パリ・リヨン駅(市内) |
| パリ市内から乗り場へ | CDGはRER B線で25〜30分、ORYはメトロ14号線など | 市内の駅なので空港への移動がない |
| 乗っている時間 | 1時間40分 | 6時間46分〜6時間54分 |
| バルセロナ側の着き場所 | エル・プラット空港(BCN) | バルセロナ・サンツ駅(市内) |
| 着いてから市内へ | 空港バス(Aerobús)・近郊線R2 Nord・地下鉄L9 Sud | 駅からそのまま市内へ |
| 運賃の下限 | 片道 35€〜(ブエリング) | 片道 59€〜 |
| 荷物 | 預け荷物が有料の運賃がある | スーツケース2つ+手荷物1つまで |
時間を優先するなら飛行機、乗り換えや空港での手続きを減らしたい・荷物が多いなら列車、と選ぶのがわかりやすいです。飛行機の運賃は、空港までの交通費と預け荷物の料金を足して列車と比べましょう。
飛行機でパリ⇔バルセロナを移動する
パリとバルセロナの間は直行便が飛んでいます。ブエリングの公式ページでは、飛ぶ時間は1時間40分、運賃は片道35€〜(税込み)の表示でした。
バルセロナ空港(Aena)の公式ページでは、パリの各空港へ飛んでいる航空会社は次のとおりです。
- パリ・シャルル・ド・ゴール(CDG):ブエリング、エールフランス
- パリ・オルリー(ORY):トランサヴィア、ブエリング
- パリ・ボーヴェ(BVA):ライアンエアー
同じ「パリ発」でも空港によって市内からの行き方が違います。ボーヴェ空港へはパリの公共交通の定期券では行けず、別の会社のシャトルバスになります(Île-de-France Mobilitésの案内)。
パリ市内から空港へ
| 空港 | 主な交通 | 所要時間・本数(公式の表示) |
|---|---|---|
| シャルル・ド・ゴール(CDG) | RER B線 | 25〜30分・6〜15分ごと |
| オルリー(ORY) | メトロ14号線 | サン=ドニ・プレイエル駅〜オルリー空港の端から端で40分(乗る駅で変わる) |
| オルリー(ORY) | RER B線+オルリーヴァル(アントニー駅で乗り換え) | オルリーヴァルは6分・5〜7分ごと |
空港へ行く電車には、空港用の切符(Paris Region <> Airports)が必要です。
バルセロナの空港から市内へ
バルセロナ・エル・プラット空港から市内へは、空港バス・近郊線・地下鉄の3つがあります(空港の公式ページ)。
- 空港バス(Aerobús):A1がターミナル1、A2がターミナル2とカタルーニャ広場を結ぶ。24時間・毎日運行
- 近郊線(Rodalies)R2 Nord:ターミナル2に駅がある
- 地下鉄L9 Sud:ターミナル1・ターミナル2に駅がある

運賃は航空会社と日で大きく違います。預け荷物が有料の運賃もあるので、荷物の分を含めて比べるのがおすすめです。
公式ページ:Flights from Paris to Barcelona(Vueling)/Airport destinations(Aena・バルセロナ空港)/How to get to the Ile-de-France airports?(Île-de-France Mobilités)/Aerobús
高速列車(TGV INOUI)でパリ⇔バルセロナを移動する
パリ⇔バルセロナは、フランス国鉄(SNCF)の高速列車TGV INOUIの直通列車が走っています。パリ・リヨン駅からバルセロナ・サンツ駅まで乗り換えなしで、2026年10月27日(火)の時刻表では各方向1日2本でした。
| 向き | 出発 | 到着 | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| パリ→バルセロナ | 7:42 | 14:32 | 6時間50分 |
| パリ→バルセロナ | 14:42 | 21:32 | 6時間50分 |
| バルセロナ→パリ | 9:26 | 16:12 | 6時間46分 |
| バルセロナ→パリ | 16:24 | 23:18 | 6時間54分 |
Renfe(スペイン国鉄)の国際列車はパリまで来ていない
スペイン国鉄(Renfe)もフランスへの高速列車を走らせていますが、Renfeの公式ページでは、フランスで走らせているのはバルセロナ⇔リヨンとマドリード⇔マルセイユで、リヨン⇔パリなどへ広げるのは今後の目標と書かれています。パリ⇔バルセロナを乗り換えなしで結んでいるのは、SNCFのTGV INOUIです。
夜行列車はない
SNCF Connectのパリ⇔バルセロナのページに出る列車は、上の表の昼の直通列車だけで、夜行の直通列車はありません。夜に移動して宿代を浮かせたいなら、下で紹介するFlixBusの夜行便が候補です。
予約の流れ
- SNCF Connect(公式サイトかアプリ)で出発駅・到着駅・日付・人数を入れて検索する(切符は6か月前から買える)
- 時刻の下に出る「Direct(直通)」か「Connection(乗り換え)」の表示を見て、直通の便を選ぶ
- 席の種類(2等・1等)と運賃を選ぶ
- 乗る人の名前などを入れて支払う
- 当日はアプリか届いたEチケットを見せて乗る
予約の変更と払い戻し
SNCF Connectの案内では、TGV INOUIの切符は運賃の条件により、出発の3日前まで変更・払い戻しができます。条件は運賃の種類で違うので、買う前に予約の画面で確かめてください。
公式ページ:Paris to Barcelona train(SNCF Connect)/TGV INOUI Spain(SNCF Connect)/荷物の規定(SNCF Connect)/AVE a Francia(Renfe)
バス(FlixBus)でパリ⇔バルセロナを移動する
ヨーロッパの長距離バスの定番、FlixBusもパリ⇔バルセロナを走っています。公式ページ(パリ→バルセロナ)の表示は次のとおりです。
FlixBusの検索画面で2026年11月10日(火)を見ると、パリ22:30発→バルセロナ翌11:35着のように、夜に出て翌日の昼前後に着く直通便がありました。途中で乗り換える便もあるので、予約の画面で「直通(Direct)」かどうかを確かめましょう。
乗り場はパリ側がベルシー・セーヌ(Paris Bercy Seine)やポルト・マイヨのペルシング・バスターミナル(2025年12月から一部の便)など、バルセロナ側がバルセロナ・ノルド・バスターミナル(Barcelona Nord)とサンツ(Barcelona Sants)です。便によって乗り場が違うので、乗車券に書かれた場所を確かめてください。
時間はかかりますが、夜行便を選べば宿代を1泊分浮かせられます。国境を越えるのでパスポートを必ず持って乗りましょう。
公式ページ:Paris to Barcelona(FlixBus)/荷物の規定(FlixBus)
FlixBusの予約の流れは、別の路線(パリ→ブリュッセル)を例に図解した記事があります:FlixBusのバスチケット予約・購入方法
バルセロナからパリへ行く場合
逆向き(バルセロナ→パリ)でも、使える手段は同じです。変わるのは乗り場と時刻、運賃です。
- 高速列車:バルセロナ・サンツ駅からパリ・リヨン駅へ。2026年10月27日は9:26発と16:24発の2本(6時間46分〜6時間54分)。片道69€〜
- 飛行機:エル・プラット空港から、パリのシャルル・ド・ゴール・オルリー・ボーヴェの各空港へ。航空会社によって着く空港が違う
- バス:バルセロナ・ノルドやサンツから。最短13時間40分・片道28.48€〜・1日15本以上
公式ページ:Barcelona to Paris train(SNCF Connect)/Barcelona to Paris(FlixBus)
よくある質問
いちばん安いのはどれ?
公式の表示の下限では、FlixBus(片道26.48€〜)、飛行機(ブエリングで片道35€〜)、高速列車(片道59€〜)の順です。安い席から売り切れるので、実際は日によって入れ替わります。飛行機は空港までの交通費と預け荷物の料金も足して比べてください。
いちばん速いのはどれ?
乗っている時間は飛行機の1時間40分がいちばん短いです。ただし空港までの移動と手続き、空港から市内への移動が加わります。市内の駅から駅へ乗り換えなしなら、直通の高速列車(6時間46分〜6時間54分)です。
パリ⇔バルセロナに夜行列車はある?
ありません。直通の列車は昼に走るTGV INOUIだけです。夜に移動したいなら、FlixBusの夜行便があります。
Renfe(スペイン国鉄)の列車でパリへ行ける?
乗り換えなしでは行けません。Renfeがフランスで走らせているのはバルセロナ⇔リヨンとマドリード⇔マルセイユです。パリへ直通で行くならSNCFのTGV INOUIを使います。
パリとバルセロナの距離は?
測り方によって違います。公式ページの表示では、列車で約1,080km(SNCF Connect)、飛行機で830km(ブエリング)、バスで最短1,031km(FlixBus)です。
パスポートは必要?
必要です。フランスはスペインなどとの国境(陸・空・海)で一時的に国境の審査を行うとEUに届け出ています(2026年10月31日までの分に続いて、11月1日〜2027年4月30日の分も)。列車・飛行機・バスのどれでも、パスポートを持って行きましょう。
荷物が多いときはどれがいい?
高速列車はスーツケース2つ+手荷物1つまで、FlixBusは小さなバッグかリュック1つ+預け荷物1つまでが運賃に含まれます。飛行機は預け荷物が有料の運賃があるので、荷物の分を足して比べてください。
移動中、スマホのネットはどうする?
まず、今のスマホの契約が海外で使えるかを確かめてください。足りないときは、次の3つから選べます。
- トリファ
:海外用のeSIMをアプリで買えます。200以上の国と地域に対応し、日本語のチャットで24時間相談できます。
- ahamo
:日本の携帯の料金プランです(毎月の料金がかかります)。eSIMなら新しい番号でも申し込めて、当日〜3日前後で使い始められます。海外では申し込みも追加料金もなしで、フランスとスペインを含む91の国と地域でデータ通信が使えます(海外で使い始めた日から15日を過ぎると、速度が最大128kbpsに落ちます)。今のスマホに2つ目の回線として入れる使い方は、ahamoの動作保証の対象外です。 - Airalo(エラロ):海外用のeSIMです。日本語のサイトで買えて、ヨーロッパの41か国で使えるプランがあります。サポートは24時間・多言語です。
(トリファ・ahamo・Airaloの公式サイトで2026年10月26日に確認)
パリ⇔バルセロナの移動手段まとめ
- 移動の時間を短くしたい:飛行機(飛ぶ時間1時間40分・ブエリングで35€〜)
- 市内の駅から駅へ乗り換えなし:TGV INOUIの直通(約6時間50分・59€〜)
- 宿代を浮かせたい:FlixBusの夜行(最短13時間5分・26.48€〜)
飛行機は空港までの移動と荷物の料金、列車は早めの予約、バスは時間に余裕を見ることがポイントです。旅程と予算に合わせて選んでみてくださいね。
良きヨーロッパの旅を!
バルセロナの観光情報や、空港から市内への行き方も書いていますので、ご参考になれば幸いです。











