マクドナルドが3,000円!?高すぎるスイス留学費用を返済不要の奨学金で調達した女子大生の体験記

今回の記事は、Hさんのスイス留学体験談です。

ドイツ語を学びたい人やスイス留学したい人のヒントになると思いますし、スイスでの生活がイメージしやすいと思いますので、最後まで読んでみてください。

目次

スイス留学しようと思ったキッカケ

ドイツ語専修のある大学に入学し、ドイツ語圏に留学がしたいと希望していたので、大学入学後1年半でドイツ語を必死に勉強をし、大学2年の19歳の時、スイスへの1年留学が決定しました。

行先のスイスは面接をした教授の決定ですが、ドイツを希望する学生が多い中、私がドイツでもスイスでも学びが多くあると思うと回答したのが1つの大きな要因かもしれません。

実際に私はスイスで良かったと思っています。

スイスはチューリッヒ大学というスイス内の大都市チューリッヒの真ん中に位置し、鉄道やトラム(路面電車)、バスなどの公共交通機関が非常に発達した都市でした。

ラッキーが重なったスイスでの滞在方法

スイスに1年滞在していましたが、チューリッヒ駅から3,4つ離れた駅のWG(シェアハウス)で暮らしました。

日本にいたときに、チューリッヒ大学の留学斡旋の人からちょうど留学の月に1人の子が帰国するので、そこのWGに入ったらいいと連絡があり、日本にいるときに住居を決定することが出来ました。

月々の家賃は75,000円。部屋の大きさで家賃が微妙に変わり、たまたま一番安い部屋に入居できたのです。

光熱費等は払っておらず、あとで知りましたが、賃貸主のスイス人の子が全員分まとめて払っていたそうです。スイスの物価は日本よりもとても高く、そういったものを配慮してくれたのかもしれません。今でもその子に頭は上がりません。

マクドナルドが3,000円!?スイス留学での驚愕な生活費

月々の生活費は家賃と食費程度です。学費は無料で、最初に1年分の電車の定期等を購入したので交通費はかからず、スイスでプリペイドカード式の携帯を購入したので、プリペイドカードがなくなれば買い足す程度です。

外食は非常に高く、マクドナルドのセットで3,000円程度します。

レストランでは、水も有料、1つのメニュー当たり4〜5,000円は当たり前なのでお呼ばれで数回外食をした程度で、基本的に家で自炊をしていました。

パスタとパスタソースを買って合わせるだけや、パンと果物など簡単なものです。肉や出来合いの料理も高いので、ちょっと試してみる程度。月々の出費としては家賃以外に毎月10万前後で過ごしていました。

出費のほとんどは旅行費です。せっかくヨーロッパに1年おり、スイスというヨーロッパの真ん中の好立地に住んでいるのであればと、土日の休日や長期休暇を使ってスイス国内や周辺諸国に旅行に行っていました。

ドイツ語版沖縄弁的なスイス言語独特のなまりに一苦労

大変だったことは、スイスドイツ語です。

いくらドイツ語圏と言っても、日本の沖縄のように本土では理解できない単語が非常に多く、スイス人同士の会話にはなかなか入れません。

私がいるときは、基本的に標準ドイツ語を話してくれますが、話がヒートアップしてくると何を言っているのかさっぱりわかりません。

卒業論文はスイスドイツ語をテーマに書けたので勉強にはなりましたが、コミュニケーションが非常に大変でした。

しかし、国民性としては日本と似ていて、少しシャイだけど、言語をクリアして仲良くなれば打ち解けてくれるので仲良くなれば今でも連絡してくれる程信頼関係は厚くなります。

スイス留学で良かったこと

メリットは環境の良さです。スイスにはドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語と4つの国の言語圏があり、それぞれの文化が1つの国で味わえます。

またチューリッヒという都会にいながら自然もとても多く、湖の向こうにアルプスの山々を見ることが出来ます。

また、勉強環境も非常によく、チューリッヒ大学自体も頭のいい大学ですが、隣にチューリッヒ工科大学もあり、留学生は授業を受けることもできます。

全て英語で理解は難しかったですが、周りのやる気ある人々との交流は刺激にもなり、エイズやアフリカでの問題等、専門外の様々な問題を勉強する良い機会になりました。

これからスイスに滞在される方へのメッセージ

スイスへ渡航予定のアドバイスとしては、きちんと貯金を用意されてからの滞在をお勧めします。

私はアルバイトで100万円貯め、返済不要の奨学金80万円、合わせて180万円用意して1年スイスに滞在しました。倹約していたので少し余りましたが、貯金はあっても困らないので多めに用意した方が良いと思います。

ぜひ素敵なスイス滞在を送ってください。