チェコの首都プラハは、本や雑誌、テレビなどで「世界一美しい街」と紹介されていたので、どれだけ美しい街なんだと期待を抱いて訪れましたが、いい意味で期待を裏切ってくれる素晴らしい街でした。
タイムマシーンで中世時代にタイムスリップしたかのような時代が止まったままの街並みは、僕ら夫婦も「ヨーロッパベスト3に入る観光都市だね」と、お互いの意見が一致したほど見ごたえのある街でした。
名実ともに「世界一美しい街」のプラハを観光するにあたって、実際の経験をもとに、効率よく楽しく回れるモデルコースと最低限必要な日数について、そして、プラハ観光を楽しむためのアドバイスを詳しくご紹介します。
目次
プラハ観光のアドバイス
ヨーロッパ周遊中に滞在する人も少なくないと思いますが、チェコ・プラハでは基本的にユーロが使えません。チェコの通貨「コルナ」が必要となります。そのため、ATMでお金を引き出すか両替所で換金する必要があります。ATMや両替所は街の至る所にあるため「コルナ」の入手は簡単です。
プラハに1日しか滞在しないにも関わらず両替するのが面倒という場合は、ユーロが使えるお店がありますので、「コルナ」が無くても楽しめることは楽しめます。ただし、ユーロ払いだとレートが悪いため、気になる方は「コルナ」を用意しましょう。
プラハの街は、半径1〜2km圏内に全ての観光スポットが集約されている小さな街のため、全て徒歩で回り切る事が出来ます。所要日数も急ぎ足で回れば1日で回り切れます。
しかし、日帰り観光だと十分に満喫できないため、出来れば1泊2日は欲しいところです。夜のプラハがディズニーシーのように変わる様子は絶対に見逃せない必見の景観です。
共和国広場周辺&旧市街広場周辺に1日。カレル橋を渡った先にあるプラハ城周辺に1日。という回り方をすると、じっくりプラハを楽しむことが出来ておすすめです。
記事内に各観光スポットの場所をGoogle mapsのリンクと一緒に設置しておきますので、気になる場所はGoogle mapsに保存しておくとオフラインでも閲覧できて観光の際に便利ですので、ぜひご活用くださいね。
共和国広場周辺
共和国広場
朝早くからは市場がやっていないのですが、昼間になるとお店が出始めます。
甲冑の写真スポットもあるので、ぜひ記念写真に。
共産主義博物館
共産主義時代の崩壊までの歴史を「夢・現実・悪夢」の3大テーマで描いている博物館です。日本には馴染みのない共産主義を垣間見れます。こう言うと何ですが、日本人に生まれて良かったと思いました。
Google maps:こちら
営業時間:9:00〜21:00
定休日:無し
入場料:290コルナ(≒1,450円)
市民会館
世界的に有名なプラハの春の音楽祭のメイン会場となっている由緒正しき会館です。そして、日本のテレビドラマ「のだめカンタービレ」のスペシャルで主演・玉木宏さん演じる千秋先輩が、コンクールの決勝とデビューコンサートの指揮をとっていたシーンとして利用されています。
意外なところで日本国民と関わりのある市民会館。豪華な建物の外観に思わずうっとり。
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火薬塔
市民会館の隣にそびえ立つ物々しい建物が火薬塔です。15世紀に建てられた当時の元々の役割は、旧市街を守るために機能していましたが、17世紀になると火薬倉庫に変わります。
まるでRPGゲームの中にいるような感覚に陥り見ていて飽きません。塔の中も入場することが出来ます。
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T-ANKER Sunny Terrace
プラハで一番見晴らしの良いレストランと言われていて、屋上のテラス席からはプラハの街を一望することが出来ます。昼はプラハの街並みを。夜はプラハの夜景を楽しめます。レストランの料金は他のお店よりも割高ですが景色は最高でした。
Google maps:こちら
営業時間:11:00〜22:00
旧市街広場周辺
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
火薬塔から約5分ほど真っ直ぐ直進して歩いていくと、旧市街広場にやってきます。ここはプラハを代表するスポットで、
旧市街広場
多くの人が待ち合わせ場所にしているだけでなく、路上パフォーマーも多くいます。パフォーマンスの種類も豊富で、広場にいるだけでも十分に楽しめます。僕が訪れた時は、三味線を弾いている日本人もいました。
レストラン、カフェ、観光馬車、屋台などギュッと凝縮された広場です。
夜はディズニーシーのような景観に様変わりします。
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
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ティーン教会
旧市街広場の雰囲気をグッと中世時代にタイムスリップしてくれるティーン教会。ディズニーシーがモデルにしているんじゃないかと思うほどディズニーの雰囲気があり、夜のライトアップされたティーン教会も必見です。
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開館時間:10:00〜13:00 15:00〜17:00(日曜は10:30〜12:00)
定休日:月曜
入場料:無料
キンスキー宮殿
18世紀に建てられた貴族の家で、後ろにそびえ立つティーン教会の荘厳な外観とは真逆の可愛らしい外観となっています。このコントラストが何とも言えません。
現在は、チェコ国立美術館の分館としての役割を果たしていて、入場可能になっています。
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営業時間:10:00〜18:00
定休日:月曜
入場料:300コルナ(≒1,500円)
ヤン・フス像
旧市街広場の中心にはヤン・フス像があります。宗教改革のパイオニアで、聖書だけを信仰の根拠とし、プロテスタント運動の先駆者となった人物です。チェコの英雄となった異端児。
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プラハの天文時計
プラハの天文時計は、太陽や月の位置などの天文図を示すための文字盤の「プラネタリウム」、使徒の行進 と呼ばれるキリストの使徒が時間ごとに動く人形の仕掛け、と月を表す浮き彫りの暦版「カレンダリウム」の三重構造になっています。
毎時ごとに仕掛け人形が動く様はとてもユニークです。僕が訪れた時は、改修工事中で時計塔の展望台に上ることが出来ませんでした。
展望台に上ることが出来たら、赤い屋根で埋め尽くされたプラハの街並みが一望できるみたいです。この展望台に行きたかったんですが、行けなくて残念でした。次回滞在時に訪れたいと思います。
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営業時間:9:00〜22:00(月曜は11:00〜22:00)
定休日:無し
入場料:130コルナ(≒650円) ※展望台に上る場合
ニコラス教会
毎週日曜の朝にミサが行われ、キリスト教信仰者であるかないかに関わらず歓迎してくれるため、タイミングが合えばぜひ参加してみてください。
外観も見事ですが、教会内部も決して引けを取りません。チェコ名物のボヘミアングラスのシャングリアはめちゃくちゃキレイで豪華です。これは一見すべきです。
夜はコンサートホールに変わり、プラハ管弦楽団によるクラシックコンサートを楽しむことが出来ます。教会で聞くクラシックの生音の音響は鳥肌モノです。ほぼ毎夜開催されています。教会に訪れればチケットを事前購入できるので、売り切れる前に事前購入をおすすめします。
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フランツ・カフカの生家
ニコラス教会の隣には、作家フランツ・カフカの生家があります。カフカの代表作は日本人にはあまり馴染みがありませんが、作家・村上春樹さんの著書「海辺のカフカ」 を知っている日本人は多いのではないでしょうか。
タイトルの通り、カフカの思想的影響を描かれた一冊なほど村上春樹さんに影響を与えた人物です。「ハルキスト」なら訪れておきたい場所ではないでしょうか。
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営業時間:10:00〜18:00
定休日:無し
旧ユダヤ人墓地
カフカの家から川に向かって歩いていくと、ヨーロッパ最古のユダヤ人墓地の一つである旧ユダヤ人墓地があります。虐殺の犠牲になったユダヤ人を追悼する記念碑があり、プラハのユダヤ人が抱え続けて来た地獄のような苦しみが残され、魂を揺さぶられます。
周辺にはユダヤ教会のシナゴーグが点在しているので合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。土曜日とユダヤ教の祝日は閉館しています。
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巨大メトロノーム
旧ユダヤ人墓地の近くにあるチェフーフ橋を渡ると、プラハのB級スポットの巨大メトロノームを見ることが出来ます。プラハの美しい街並みを見る事と全くそぐわないモノですが、息抜き&プラハ城に向かうついでに少し遠回りして見に行ってみました。
プラハの街にマッチせず、しかも全く意味のないムダな感じが愛おしく感じました。巨大メトロノームはさておき、巨大メトロノームに向かうまでのチェフーフ橋からの眺めと、巨大メトロノーム周辺から眺めるプラハの景色が最高です。完全に噛ませ犬ですが、良い仕事しています。
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プラハ城周辺
プラハ城
巨大メトロノームから15分ほど歩くとプラハ城に到着します。世界最古でありながら世界最大のお城としてギネスブックに認定されています。
広大な敷地内にはおみやげ屋さんやカフェ、レストランなども立ち並びとても賑わっています。夕方前くらいから城に着くように回ると、キレイな夕日を眺めることが出来ておすすめです。
イジー聖堂。
ヴィート大聖堂。
文句なしの景観、文句なしの絶景です。プラハに訪れたなら何としてでも見ておきたいスポットです。
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カレル橋
プラハを代表する観光スポットであるがゆえに、多くの観光客で橋が埋め尽くされています。橋の両端にはパフォーマーやおみやげを販売している人も多くいます。
カレル橋から眺めるプラハ城も絶景で、夜はライトアップされます。これがとても美しくロマンチック。カップルで訪れるならマストスポットです。当記事のモデルコースで最後に持ってっきた理由もこのためです。
ちなみに、カレル橋は、のだめカンタービレの中で、千秋先輩の回想シーンでよく登場しています。
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ヴァーツラフ広場周辺
そこまでの見どころスポットではないですが、旧市街広場から徒歩15分、移動時間含めて所要1時間半〜2時間くらいでサクッと回れるので、時間に余裕があるなら回ってみてはいかがでしょうかというおまけ的ポジションです。こちら側が新市街エリアとなります。
ヴァーツラフ広場
旧市街に向かって街を見渡す騎馬像があり、同じ目線で街を見るとスッキリ一直線になっていて、とても気持ちのいい見晴らしです。騎馬像の奥には改修工事中の国立博物館があります。
プラハ国立歌劇場
騎馬像のある広場を左手に曲がって進んでいくと、国立歌劇場があります。この歌劇場は主にオペラやバレエの公演が7〜8月以外はほぼ毎日行われています。演目のスケジュールや事前予約は公式ページにて。
公式HP:http://www.narodni-divadlo.cz/en
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ジュビリーシナゴーグ
プラハ国立歌劇場から徒歩10分。テーマパークのようなカラフルな色使いの建物が現れます。プラハには数多くのユダヤ教会「シナゴーグ」がありますが、このシナゴーグだけは旧ユダヤ人街にありません。
ヨーロッパの他の都市でユダヤ教の教会を見ることも珍しいですが、他のユダヤ教会とは全く違う様式になっている興味深い外観です。
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開館時間:10:00〜17:00
定休日:土曜・ユダヤ教の休日
入場料:80コルナ(≒450円)
おまけ:おすすめレストラン3選
Lokal
現地の人に愛されているチェコ料理とチェコビールが楽しめるローカルレストラン。人気すぎて予約しないと入店できません。予約してでも行くべきお店です。僕は予約出来ずじまいだったので、次回滞在時は絶対に訪れようと思っています。
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Repre restaurant
チェコ料理を安く楽しめるコスパ重視のレストラン。
ビールも料理も値段が安い割に美味しい穴場です。ビールを含めて、一人130コルナ(≒650円)くらいの予算です。
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U PINKASU
どちらかと言うとレストランというよりはダイニングバーに近いお店。値段もお手頃でチェコ料理を楽しめます。
どちらも199コルナ(≒1,000円)。ドリンクを頼むと一人あたり250コルナ(≒1,250円)くらいの予算です。
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まとめ
何としてでも最低1泊はしたい中世の都プラハ。その理由は昼と夜の表情があまりにも違い、どちらも美しい街並みであるここです。小さな街なので、サクッと次の都市へ行こうと思っていましたが、あまりの魅力に惹かれて僕は5泊してしまいました。
また、夜間に女性一人で出歩いても全然問題ないくらい治安も良かったので、個人旅行しやすいとてもいい街です。宿泊エリアは、共和国広場周辺か旧市街広場周辺のホテルにすると観光に便利です。
ただし、基本的に道路が石畳なので、スーツケースだと大変かもしれません。そこだけ要注意です。
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