ANAマイルのお得な使い方!1回の海外特典航空券で必要なマイル数で2ヶ国訪れる方法

貯めたANAマイルで特典航空券を発券する際に、かなりお得に発券できるテクニックをご紹介します。ANAマイルのお得な使い方に関する方法です。

1回の海外旅行に必要なマイル数+ちょっとのマイルを足すだけで2ヶ国訪れることができるマイル発券方法です。(おまけに国内旅行もくっつけられます)

今回ご紹介する方法を理解できれば、マイルの上級者と言ってもいいレベルのお話です。

とても複雑な仕組みなので、なるべく分かりやすく解説していきますが、もし、1回読んで理解できなければ2〜3回読んでみてください。だんだん理解が深まるはずです。

  • 仕組みとルール
  • 具体的なルートを8つご紹介

という順番で解説していますので、仕組みとルールが難しくて読むのをやめたくなるかもしれませんが、具体的なルートのご紹介は絶対に読んで頂きたい内容です。

そして、知って満足して終わるのではなく、ぜひ実際に特典航空券を発券して旅行を楽しんでくださいね。

今回の方法を知ると、いかに「マイルは貯め方よりも使い方が大事!」ということにも気づいて頂けると思います。

マイルの世界は実に奥が深いのです。さあ、マイルの授業を始めましょう。

目次

1回の海外旅行に必要なマイル数+αで2ヶ国行けるマイルを使った特典航空券の仕組み

「出発地から目的地に必要なマイル数以下の国には復路で途中降機(ストップオーバー)可能」という仕組みを活用した方法です。

言葉の意味が難しくて理解できない場合は、ここで理解するのは一旦諦めて読み進めてください。読んでいるうちにどういうことか理解できるようにまとめています。

ただし、途中降機(ストップオーバー)という言葉だけは知っておいて頂きたいです。

途中降機(ストップオーバー)とは、24時間以上滞在してもOKというものです。なので、1回の旅行に必要なマイル数+αで2ヶ国訪れることができるんです。訪れる2ヶ国はとも宿泊OKです。

分かりづらいと思うので、事例を挙げながら分かりやすく解説します。

発券可能な例

例えば、ANAマイルを使って「日本⇔タイ」の往復を特典航空券で発券してタイ旅行に行きたいと考えているとします。

通常の発想なら、シンプルに「日本⇔タイ」の往復航空券を発券しますよね。しかし、タイから日本に帰国する途中に、違う国を1ヶ国挟むことができ、挟んだ国に何日も滞在可能です。

そうすれば、1回の旅行に必要なマイル数+αで2ヶ国訪れることができます。

また出発地と到着地が同じ国であれば、都市を変更しても構いません。

「東京→タイ→韓国→大阪」というルートでも発券可能です。

発券不可な例

目的地よりも必要マイル数が多い場所で乗り換えは不可です。乗り換えは不可ですがストップオーバーはOKです。

この図式を何となく頭に入れておいてください。次にご紹介する8つのルート例を見ていけば、ストンと腑に落ちてしっかりと理解できるはずです。

具体的なルートを8つご紹介

日本在住者だけではなく海外在住者にとってもイメージしやすいように全8つのルートをご紹介しています。

  1. 日本→東南アジア→アジア→日本
  2. 東南アジア→日本→アジア→東南アジア
  3. 日本→北米→北米→日本
  4. 東南アジア→北米→韓国→東南アジア
  5. 日本→欧州1ヶ国目→欧州2ヶ国目→日本
  6. 日本→欧州→アジア→日本
  7. 日本→欧州→東南アジア→日本
  8. 東南アジア→北米→アジア→東南アジア(ビジネスクラス混在)

一つ一つ見ていきましょう。

ルート例①:日本→東南アジア→アジア→日本

まずは先述した例で取り上げた「日本(成田)→タイ(バンコク)→韓国(ソウル)→日本(関西)」というルートです。日本からタイと韓国に個別に訪れると、通常だと

  • 日本⇔タイ往復で35,000マイル
  • 日本⇔韓国往復で15,000マイル
  • 合計50,000マイル

となりますが、今回ご紹介している発券方法を活用すれば

「日本→タイ→韓国→日本」で合計38,000マイルです。12,000マイルお得に発券できることになります。

さらに、発着国が同じであれば発着都市を別にすることができるので、おまけに国内旅行をくっつけることができます。

ルート例②:東南アジア→日本→アジア→東南アジア

「タイ(バンコク)→日本(成田着関西発)→韓国(ソウル)→タイ(バンコク)」というルートです。滞在国はルート①と同じですが、発着国をタイに変更したものです。タイ在住者の方にとって使いやすいのではないでしょうか。

日本に到着する都市と日本から出発する都市は変更可能です。

そのため、ルート①と同じようにおまけに日本国内旅行をくっつけることもできます。

日本国内での予定を自由に入れれるので融通が効きますね。

ルート③:日本→北米→北米→日本

アジア圏ではなく北米へ。「日本(成田)→アメリカ(ニューヨーク)→カナダ(バンクーバー)→日本(成田)」というルートです。

日本からアメリカとカナダに個別に訪れると、通常だと

  • 日本⇔アメリカ往復で50,000マイル
  • 日本⇔カナダ往復で50,000マイル
  • 合計100,000マイル

となりますが、今回ご紹介している発券方法を活用すれば

「日本アメリカ→カナダ→日本」で合計100,000マイルです。45,000マイルお得に発券できることになります。

アメリカやカナダに在住されている方は、アメリカorカナダ→韓国旅行→日本一時帰国→アメリカorカナダみたいなルートを作れば、一時帰国ついでに別の国への旅行を楽しめます。ぜひルート②を参考にしてみてください。

ルート④:東南アジア→北米→韓国→東南アジア

「タイ(バンコク)→アメリカ(ニューヨーク)→韓国(ソウル)→タイ(バンコク)」というルートです。タイからアメリカと韓国に個別に訪れると、通常だと

  • タイ⇔アメリカ往復で65,000マイル
  • タイ⇔韓国往復で45,000マイル
  • 合計110,000マイル

となりますが、今回ご紹介している発券方法を活用すれば

「タイ→アメリカ→韓国→タイ」で合計80,000マイルです。30,000マイルお得に発券できることになります。

ただし、80,000マイルという数字は、エコノミークラスの世界一周航空券をマイルで発券するに十分なマイル数なので、世界一周特典航空券を視野に入れてみるのも悪くはない選択です。

ルート⑤:日本→欧州1ヶ国目→欧州2ヶ国目→日本

「日本(成田)→イギリス(ロンドン)→ドイツ(フランクフルト)→日本(成田)」というルートです。日本から欧州に訪れるには、通常だと

  • 日本⇔欧州往復で55,000マイル
    合計110,000マイル(2往復)

となりますが、今回ご紹介している発券方法を活用すれば

「日本→イギリス→ドイツ→日本」で合計60,000マイルです。1回往復分+5,000マイルで発券可能です。

諸税が高めになっていますが、欧州の空港を変更すればもう少し安くなります。

ルート⑥:日本→欧州→アジア→日本

「日本(成田)→チェコ(プラハ)→韓国(ソウル)→日本(成田)」というルートです。日本からチェコと韓国に個別に訪れると、通常だと

  • 日本⇔チェコ往復で55,000マイル
  • 日本⇔韓国往復で15,000マイル
  • 合計70,000マイル

となりますが、今回ご紹介している発券方法を活用すれば

「日本→チェコ→韓国→日本」で合計60,000マイルです。10,000マイルお得に発券できることになります。

10,000マイルくらいならすぐに貯めることが出来るので、無理して詰め込む必要はないと思いますが、ついでに行きたい人にとっては嬉しいルートです。

ルート⑦:日本→欧州→東南アジア→日本

「日本(成田)→チェコ(プラハ)→タイ(バンコク)→日本(成田)」というルートです。日本からチェコとタイに個別に訪れると、通常だと

  • 日本⇔チェコ往復で55,000マイル
  • 日本⇔タイ往復で35,000マイル
  • 合計90,000マイル

となりますが、今回ご紹介している発券方法を活用すれば

「日本→チェコ→韓国→日本」で合計60,000マイルです。30,000マイルお得に発券できることになります。

これだとお得感がありますね!

ルート⑧:東南アジア→北米→アジア→東南アジア(ビジネスクラス混在)

「タイ(バンコク)→アメリカ(ニューヨーク)→韓国(ソウル)→タイ(バンコク)」というルートで、バンコクからニューヨークまではビジネスクラスです。

このルートのように、エコノミークラスだけではなくビジネスクラスやファーストクラスを混ぜることも可能です。

このルートだと長時間のビジネスクラスに2本搭乗できるので、お得感がありますね。

しかし、108,000マイルという数字は、ビジネスクラスの世界一周航空券をマイルで発券可能なマイル数なので、ビジネスクラスの世界一周特典航空券を視野に入れてみるのも悪くはない選択です。

まとめ

ANAマイルを使ったお得な特典航空券「1回の海外旅行分のマイルで2ヶ国訪れることができる」発券方法をご紹介しました。

もし、1回読んで理解できなければ2〜3回読んでみてください。だんだん理解が深まるはずです。

そして、上手に使いこなせるようになれば、旅行の幅がかなり広がり、マイルの価値をぐんぐん高めることもできます。

ぜひ価値の高いマイルの使い方を!

ANAマイルの貯め方講座一覧

以下のステップごとに読み進めていくと、理解が早く取り組みやすいと思います。

ご自身の状況に合わせて記事をお読みください!

ANAマイル講座 使い方編