「地図」と「目的地」はあるかい?ヨーロッパ周遊で学んだこと

ドイツのベルリンに来ています。これからチェコのプラハへ出発です。妻と二人でちゃんとした世界一周(今までは飛び飛びだったので今回はキレイにぐるっと一周するという意味)をスタートして1ヶ月1週間。

何を隠そう本当にしんどかったんですよ。自分でもビックリするくらいストレスフルで。なぜこんなストレスフルだったのかを振り返ってみると以下3つに全てが集約されます。

ストレス1:無計画すぎる旅

明日の行き先を今日決めるような何も計画を立てない旅をしていると、次の目的地までの移動方法や滞在先などを同時進行で調べないといけません。これが結構面倒でして。

そして直前すぎて宿泊施設がほとんど満席という痛恨の痛手。泣

ベストシーズンのヨーロッパは激戦です。「怖っ」てなりました。

ストレス2:移動過多すぎた

1〜2日単位で都市を移動し、3〜4日単位で国を移動する移動過多な過ごし方。

もともと旅をしながら5年くらい生活していたので「これくらい楽勝でしょ!」と思っていたのが大間違い。移動し続けるのには慣れていたけれど、短い単位で移動しまくるのには慣れていませんでした。

移動ストレスに耐えれるキャパはこのくらいという事が判明。結構キツい。もうこんなタイトに移動したくない。ちょっとだけ引きこもりたい。

ストレス3:アウトプットが追いつかない

旅をしていると気づかぬうちにインプット量が膨大になっています。知らない土地に行き、見たことの無いものを見て、食べたことの無いものを食べて、体験したことが無いことを体験する。

これは自分が思っている以上にインプット量が多く、心身を疲れさせ、消化しきれなくなってきます。それによって旅疲れや感動の薄れが出てきます。

いわゆる飽きが来るのもアウトプットが追いついていない証拠。休息が取れていない事も原因かも。

旅をしていて面白くないとかつまらなくなってくるのは、ただ単純にインプットできるキャパがオーバーしている証拠なんですよね。

そして、僕もそうなり、それがいつしかストレスとなっていました。

全ての原因は「地図」と「目的地」を持たなかったこと

全ては「地図」と「目的地」が無かった事がストレスの原因だったように思います。

だって、右も左も分からないヨーロッパで「地図」も「目的地」持たずに、飛び出して世界で遭難してアタフタするのは当然ですよね。今回のヨーロッパ周遊から学んだ教訓は、まずは「目的地」を決め「地図」を入手しろです。

目的地を決め、正しい地図を、手に入れて【最初の一歩】をどの方向に踏み出すのか?これが、すごく重要で。

目的地を決めず、地図を読まず、明日どの方向に踏み出すかを今日決めるというのは、追いかける旅ではなく追われる旅になって、全てが後手後手になり、結構ストレスでした。

その反動で、向こう一ヶ月半の旅程は全て決めてしまいました。宿泊先もいい場所が結構残っていましたし、airbnbで14連泊みたいな予約も出来ましたし。

でも、これは旅だけに限ったことではなくて、ビジネスにおいても恋愛においても自分が欲しい結果において何であれ

「目的地」と「地図」

を持つことは極めて重要な事ですよね。

ちまたには

  • 〇〇の仕方
  • ■■の方法
  • お得な情報
  • テクニック
  • 裏ワザ

ばかりが目立ち、人はそこに目が行きがちですが、それは「目的地」がハッキリし「地図」があり「方角を決め」てからはじめて役に立ってくるものです。

  • 〇〇の仕方
  • ■■の方法
  • お得な情報
  • テクニック
  • 裏ワザ

というのは、地図でも目的地を決めてくれるものではなく、歩いて行く道中での「ショートカットの発見」や「障害を乗り越え」て、快適に目的地に向かうための助けになってくれる手段でしかありません。

手段のための

  • 〇〇の仕方
  • ■■の方法
  • お得な情報
  • テクニック
  • 裏ワザ

であり目的のためにあるわけではないことを忘れてはいけません。

これを「目的と手段の混同」という言い方をしたり「支離滅裂」「論理破綻」などと言う人もいますが、その言葉の本意は何事も順序があるという事です。

順番。大事。

例えば、旅行の場合は・・・

1.沖縄に行くと決める

2.地図を手に入れる

3.手段を決める

4.旅に出る

5.目的地に到着する

という順番で目的地までたどり着きますが、この順番がごちゃごちゃになると現実もごちゃごちゃになります。つまり、たどり着きません。

でも、多くの人はこの順番をごちゃごちゃにしてしまっているのも事実で、一番最初に手段を探してしまうんですよね。

これは何を意味しているかというと、一番最初に手段を探すという事は、いきなりハサミを探すようなもので「ハサミ見つけた!」と言っておきながら「これってどうするの?何に使うの?」と言っているような現象です。

「茶番なコント芝居はやめておくれ」

というように思うかもしれませんが、実際にそうなっている人は少なくありません。

これは、仕方のないことで定期的に見直さないといつの間にか陥っていたりするので要注意です。僕も今回のヨーロッパ旅の始めはこんな感じでしたし。笑

また、よく言われる引き寄せの法則が結果として現実に出てくるのが2くらいから始まり、5の手前くらいまでです。

たまに目的地を引き寄せようとする人がいますが、茶番なコント芝居はやめておくれ。「目的地は決める」ものですよね。

旅をしていると「インドに呼ばれているから行く」と発言する人がいたり「インドは呼ばれないと行けない国だ」と言われたりしていますが、それは例外で、基本的には自分で決めるのが目的地です。

目的地を決めたら、次は、地図を手に入れます。地図を手に入れたら、どの方角に進んでいっていいかが分かります。

地図というのは「モデル」と言っても良いかもしれませんね。これは、自分が行きたい目的地に、にすでに行ったことがある人が持っています。

たまに「コンパスは自分の心だ!」みたいな論調がありますが、自分の心のコンパスって気分や感情によって狂うので、あてになりません。そのコンパスでは目的地には絶対にたどり着かないので注意が必要です。

そして、ここら辺で引き寄せの法則が働き始めます。ここではそれを『情報』と言い換えます。

引き寄せの法則というのは、目的地に到着するという結果を運んできてくれるわけではなく、目的地に到着するための機会を運んで来てくれるものです。

目的地に到着するための機会というのが「出会い」「出来事」「チャンス」などの『情報』です。目的地を決め、地図を探し始めると『情報』が一気に集まってきます。

色んな『情報』が集まってくるので、手段を決めていきます。そして、手段を決めたら進むだけ。進めば大体目的地にたどり着きます。

で、ここでのポイントはたった一つ。

「目的地に行きたいの?行きたくないの?」

というシンプルなものです。

よく、モチベーションがどうとかやる気がどうとか怖いとか不安とかごちゃごちゃ言う人がいますが、目的地に行くために、そんなのは関係ないです。

「行きたければ行くし行きたくなければ行かない。ただそれだけの事。」なわけですから。

ペットボトルの水を飲もうとする時に「水を飲むモチベーションが湧かない。水を飲むやる気が出ない。水の飲み方が分からない。水を飲むのが怖い。水を飲むのが不安」なんて思わないじゃないですかね。

確かに、水を飲むことに対して怖く恐ろしさを感じる国がありますが、基本的にそんな事思わないですよね。

「茶番なコント芝居はやめておくれ」

なんですよ。笑

つまり、夢を叶えるとか目標を達成するとか、そういうものは大体叶うものです。叶わない方がおかしいんですよね。(もちろん物理的に無理なものはあります。大人になってから身長30cm伸ばしたいとか)

こうやって言うと「そんなに簡単じゃない」と言う人がいますが、確かにそんなに簡単じゃないかもしれません。進んでいると色んな障害が出てきます。で、その解決のために何かの方法論やテクニックがあります。

ここでいよいよ、はじめて方法論やテクニックの出番です。方法論やテクニックというのは、時間と労力をショートカットする役割です。

で、方法論やテクニックを使いたいがために、わざわざ色んな障害を見つけてくる人がいたり、自分に注目して欲しかったり認めてもらいたかったりしたいがために、わざわざ色んな障害を見つけてくる人がいたり、道中の景色は十人十色。

そうやって色々と楽しみながら目的地に着く、と。

目的があるから手段を見つけ道具を発明し、人類が進化してきたように、手段から目的が見つかることは100%ありません。

何か堂々巡りを繰り返している場合や焦りに飲み込まれそうな場合は一度立ち止まって冷静に「地図」と「目的地」がない事が原因かもしれません。

 

人生で二度と取り戻すことが出来ないもの。それは「時間」です。失ったお金は取り戻せますが、時間は絶対に返ってきません。

一歩目を間違えると軌道修正するのに膨大な時間がかかります。

やり方や考え方、在り方以前の話で「目的地」がないと出発することは出来ず「地図」を持たずに出発すると例外なく目的地にはたどり着きません。

ただし、さまよう道中が目的地そのものなら、このお話は全く意味のないもの。

「目的地」と「地図」はありますか?

というお話でした。