スペインのバルセロナとポルトガルのリスボンの間は、どちら向きでも、飛行機・鉄道(乗り継ぎ)・長距離バス(ALSA・FlixBus)の3つで行けます。
結論から言うと、早く着きたいなら直行便の飛行機(飛ぶ時間は1時間55分・片道19€〜)がいちばんです。バルセロナとリスボンを結ぶ直通の列車はありません。鉄道で行く場合はマドリードとバダホス(スペイン側の国境の町)で乗り継ぎ、途中で1泊が必要です。
運賃・所要時間・乗り場は、2026年10月26日に各社の公式ページで確かめた内容です。運賃は日や空き状況で変わるので、予約の前に公式の画面で確かめてください。

バルセロナ⇔リスボンの移動手段の比較
| 手段 | 所要時間 | 運賃の下限(公式の表示) | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 飛行機(直行便) | 飛ぶ時間 1時間55分 | 片道 19€〜(Vueling) | 早く着きたい人 |
| バス(ALSA) | 14時間59分〜17時間54分 | 片道 25€〜 | とにかく安く行きたい人 |
| バス(FlixBus) | 最短 15時間55分 | 片道 53.98€〜 | 夜行で宿代を浮かせたい人 |
| 鉄道(Renfe+CP・直通なし) | 1日目 約9時間(バルセロナ→バダホス)+2日目 約3時間45分(バダホス→リスボン) | Renfe 48.10€〜+CP 13.50€〜+エントロンカメント⇔リスボンの運賃 | 鉄道の旅を楽しみたい人・途中の町に寄りたい人 |
公式の表示どうしで比べると、Vuelingの片道19€〜はバスの下限より安い設定です。ただし安い席から売り切れ、預け荷物は別料金の運賃もあるので、日によってはバスの方が安くなります。
乗りたい日の電車・バス・飛行機の運賃をまとめて比べるなら、予約サイトの Omio(日本語のサイト)で検索できます。Omio でバルセロナ→リスボンを検索する
飛行機でバルセロナ⇔リスボンを移動する
バルセロナ空港(エル・プラット、BCN)からリスボン空港(LIS)へは直行便が出ています。バルセロナ空港の公式ページでは、リスボン行きを運航している航空会社は次の4社でした。
- TAPポルトガル航空
- ブエリング航空(Vueling)
- ライアンエアー(Ryanair)
- イージージェット(easyJet)
飛んでいる時間は短いのですが、市内から空港への移動と保安検査の時間が加わります。リスボン空港には地下鉄のAeroporto駅があり、リスボンの地下鉄は毎日6:30〜1:00(終点を出る最終列車の時刻)に走っています。地下鉄1回の運賃は、タッチ決済のカードで乗る場合1.92€です。
運賃は航空会社と日で大きく違います。預け荷物が有料の運賃もあるので、荷物の分を含めて比べるのがおすすめです。
公式ページ:Barcelona to Lisbon flights(Vueling)/Airport destinations(バルセロナ空港・Aena)/Metro Lisboa
※上の2本は以前に書いた記事です。運賃や時刻は各社の公式ページで確かめてください。
電車(鉄道)でバルセロナ⇔リスボンを移動する
バルセロナ⇔リスボンの直通列車はない
バルセロナとリスボンを結ぶ直通列車はありません。スペイン国鉄Renfeの検索では、リスボンを行き先に選べません。ポルトガル鉄道CPの公式サイトで「国際列車」として載っているのも、ポルト⇔ヴィーゴ(スペイン北西部)を結ぶCeltaだけです。
鉄道で行く場合は、スペイン国内をRenfeでバダホス(Badajoz)まで行き、バダホスからCPの普通列車「Raiano(ライアーノ)」でポルトガルに入ります。CPのRaianoのページにも「バダホスからはマドリード方面に、エントロンカメントからはリスボン・ポルト方面に乗り継げる」とあります。
乗り継ぎの例(2026年11月18日の時刻表)
Renfeの公式サイトで2026年11月18日(水)のバルセロナ→バダホスを検索すると、出てきたのは12:00発と14:00発の2本で、どちらもマドリードで乗り換えです。バダホスに着くのは夜なので、その日のうちにポルトガル行きの列車には乗れません。バダホスで1泊して、翌日にCPでリスボンへ向かいます。
バダホスからリスボン方面への列車は1日2本で、もう1本はバダホス19:41発(スペイン時間)→エントロンカメント21:26着→21:43発→リスボン・オリエンテ駅22:41着です。CPの時刻表は2025年12月14日から使われている版で、ポルトガルの時刻とスペインの時刻を分けて書いています。
切符の買い方
- Renfeの公式サイトかアプリで、出発駅「Barcelona」、到着駅「Badajoz」、日付を入れて検索する(マドリードでの乗り換えを含めて1回で買える)
- 運賃の種類を選んで支払う
- CPの公式サイトで、バダホス→リスボン(Raianoとエントロンカメントからの列車)の切符を買う
- 当日はそれぞれの切符を列車で見せる
RenfeとCPの切符は別々です。CPの時刻表にも「列車どうしの乗り継ぎは、通常の運行のときだけ保証される」と書かれているので、乗り継ぎには余裕を持たせましょう。
運賃と変更・払い戻し
Renfeのバルセロナ→バダホス(12:00発の便)は、いちばん安い「Básico」が53.20€で、払い戻しはできず、変更は出発の24時間前まで1回(10€+差額)です。「Elige」(59.10€)は1回目の変更が無料で、70%が払い戻されます。荷物はどの運賃も3個まで(最大25kg)です。
CPのRaiano(エントロンカメント⇔バダホス)は13.50€です。エントロンカメント⇔リスボンの列車は別の運賃になるので、CPの検索で確かめてください。
スペイン北西部から行く場合は、ヴィーゴ⇔ポルトを結ぶCPの国際列車Celtaもあります。ポルトからリスボンへはCPの列車で移動します。
公式ページ:Renfe/Raiano(CP)/Linha do Leste 時刻表 PDF(CP)
バス(ALSA・FlixBus)でバルセロナ⇔リスボンを移動する
バルセロナ⇔リスボンは、スペインのバス会社ALSAと、ヨーロッパの長距離バスの定番FlixBusが走っています。どちらもバルセロナ・ノルド(北バスターミナル)から乗れます。
ALSA
時刻表には、ほかに2台のバスを組み合わせた便も載っています。多くの切符は出発の2時間前まで変更・取り消しができます(条件は運賃の種類による)。国際線では30分前に乗り場に着いておくよう、ALSAが案内しています。
公式ページ:Autobuses Barcelona – Lisboa(ALSA)
FlixBus
夜行の便もあるので、宿代を1泊分浮かせることもできます。乗車券はスマホのQRコードを見せればよく、印刷は要りません。
公式ページ:Bus Barcelona to Lisbon(FlixBus)
FlixBusの予約の流れは、別の路線(パリ→ブリュッセル)を例に図解した記事があります:FlixBusのバスチケット予約・購入方法
リスボンからバルセロナへ行く場合
逆向き(リスボン→バルセロナ)でも、使える手段は同じです。変わるのは運賃と時刻です。
- 飛行機:Vuelingの表示は片道22€〜、飛ぶ時間は同じ1時間55分
- ALSA:片道25€〜、所要17時間35分〜21時間35分。リスボン12:45発・13:15発 → 翌朝9:00にバルセロナ・ノルド着の便が毎日
- FlixBus:片道65.98€〜、最短16時間、1日3本以上
- 鉄道:リスボン・サンタ・アポローニア駅 12:30発(CP)→ エントロンカメント 13:32着・13:36発 → バダホス 17:30着(スペイン時間)。バダホスで1泊し、翌朝 6:29発(Renfe)→ マドリードで乗り換え → バルセロナ・サンツ駅 16:09着(2026年11月18日の検索で48.10€〜)
公式ページ:Lisbon to Barcelona flights(Vueling)/Autobuses Lisboa – Barcelona(ALSA)/Bus Lisbon to Barcelona(FlixBus)
よくある質問
バルセロナからリスボンへ直通の電車はある?
ありません。Renfeの検索ではリスボンを行き先に選べず、CPの国際列車はポルト⇔ヴィーゴのCeltaだけです。鉄道で行くなら、マドリードとバダホスで乗り継ぎます。
電車だけで1日で行ける?
2026年11月18日の公式の検索では行けませんでした。Renfeのバルセロナ→バダホスは21:15着と23:12着で、CPのバダホス発の最終(19:41発)に間に合いません。バダホスで1泊する前提で計画してください。
いちばん安いのはどれ?
公式の表示の下限では、飛行機(Vueling 19€〜)、ALSA(25€〜)、FlixBus(53.98€〜)の順です。飛行機は預け荷物が別料金の運賃があり、安い席から売り切れるので、実際は日によって入れ替わります。
いちばん速いのはどれ?
飛行機です。飛ぶ時間は1時間55分で、空港までの移動と手続きを足しても、バス(15時間前後)や鉄道(途中1泊)より大幅に早く着きます。
国境でパスポートは見せる?
スペインとポルトガルはどちらもシェンゲン協定の国で、両国の間の国境ではふだん検査がありません。ただしALSAは乗車時に、購入のときに使った身分証を見せるよう求めています。どの手段でも、パスポートは必ず持っておきましょう。
スペインとポルトガルに時差はある?
あります。ポルトガルはスペインより1時間遅れています(CPの時刻表では、バダホス14:09発=ポルトガル時間13:09発)。乗車券の時刻はそれぞれの国の時刻なので、到着時刻を見るときに気をつけましょう。
荷物が多いときはどれがいい?
Renfeは3個まで(最大25kg)、ALSAはスーツケース1つ(20kgまで)+小さな手荷物、FlixBusは預け荷物1つ+手荷物1つまでが運賃に含まれます。飛行機は預け荷物が有料の運賃があるので、荷物の分を足して比べてください。
移動中、スマホのネットはどうする?
まず、今のスマホの契約が海外で使えるかを確かめてください。足りないときは、次の3つから選べます。
- トリファ
:海外用のeSIMをアプリで買えます。200以上の国と地域に対応し、日本語のチャットで24時間相談できます。
- ahamo
:日本の携帯の料金プランです(毎月の料金がかかります)。eSIMなら新しい番号でも申し込めて、当日〜3日前後で使い始められます。海外では申し込みも追加料金もなしで、スペインとポルトガルを含む91の国と地域でデータ通信が使えます(海外で使い始めた日から15日を過ぎると、速度が最大128kbpsに落ちます)。今のスマホに2つ目の回線として入れる使い方は、ahamoの動作保証の対象外です。 - Airalo(エラロ):海外用のeSIMです。日本語のサイトで買えて、ヨーロッパの41か国で使えるプランがあります。サポートは24時間・多言語です。
(トリファ・ahamo・Airaloの公式サイトで2026年10月26日に確認)
バルセロナ⇔リスボンの移動手段まとめ
- 早く着きたい:飛行機(飛ぶ時間 1時間55分・19€〜)
- 安く行きたい:ALSAのバス(25€〜)
- 夜行で宿代を浮かせたい:FlixBus(最短15時間55分・53.98€〜)
- 鉄道の旅を楽しみたい:Renfe+CP(直通なし・バダホスで1泊)
バスの道のりで約1,250kmある区間なので、早さでは飛行機が抜けています。鉄道は直通がなく1泊が要りますが、そのぶんスペインの内陸とポルトガルの田園を通る旅になります。旅程と予算に合わせて選んでみてくださいね。
良きヨーロッパの旅を!
リスボンとバルセロナの観光情報も書いていますので、ご参考になれば幸いです。











