イタリアのミラノとベネチア(ヴェネツィア)の間は、どちら向きでも、電車(トレニタリア・イタロ)とバス(FlixBus)で乗り換えなしで行けます。飛行機の直行便はありません。
結論から言うと、いちばんわかりやすいのは乗り換えなしの高速列車で、ミラノ中央駅からベネチア・サンタ・ルチア駅まで約2時間30分です。トレニタリアが1日15本(€19.90〜)、イタロが1日7本(€14.90〜)走っています。安さ優先ならFlixBus(最短3時間35分・€7.48〜)です。
運賃・所要時間・本数は、2026年10月27日に各社の公式ページと公式の検索(2026年11月12日・木曜日の便)で確かめた内容です。運賃は日や空き状況で変わるので、予約の前に公式の画面で確かめてください。
ミラノ⇔ベネチアの移動手段の比較
| 手段 | 所要時間 | 運賃の下限(公式の表示) | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 電車(トレニタリアのフレッチャロッサ) | 2時間29分(ほとんどの便) | €19.90〜 | 本数の多さと朝夕の便の選びやすさを重視する人 |
| 電車(イタロ) | 2時間30分 | €14.90〜 | 電車で少しでも安く行きたい人 |
| バス(FlixBus) | 最短 3時間35分(ベネチア→ミラノは3時間5分) | 片道 €7.48〜 | とにかく安く行きたい人・夜行で宿代を浮かせたい人 |
| 飛行機 | 直行便なし | ― | この区間では選ばなくてよい |
電車はどちらの会社も乗り換えなしで、所要時間はほぼ同じです。2026年11月12日の便で比べると、運賃の下限はイタロ(€14.90)のほうがトレニタリア(€19.90)より安く、本数はトレニタリアのほうが倍ほど多い結果でした。安い席から売り切れるので、実際は日や時間帯によって入れ替わります。
乗りたい日の電車・バス・飛行機の運賃をまとめて比べるなら、予約サイトの Omio(日本語のサイト)で検索できます。Omio でミラノ→ベネチアを検索する
ベネチアの駅は2つ:サンタ・ルチア駅とメストレ駅
電車の切符を買う前に、ベネチアの駅の違いを押さえておきましょう。ベネチア市の公式観光サイト(Venezia Unica)によると、ベネチアの島と本土のメストレは、長さ4kmのリベルタ橋(Ponte della Libertà)で結ばれています。車やバスは島の入口のターミナル(ローマ広場・トロンケット)より先には入れず、電車で島に着くならサンタ・ルチア駅で降ります。
- ベネチア・サンタ・ルチア駅(Venezia S. Lucia):島の中の終点の駅。駅前の乗り場から水上バス(ACTV)の1番・2番がリアルト橋やサン・マルコ方面へ出ています。観光や島の中のホテルに泊まるならこちら
- ベネチア・メストレ駅(Venezia Mestre):本土側の駅。ミラノからの高速列車はメストレにも止まり、ミラノ中央駅から2時間15分ほどで着きます。サンタ・ルチア駅の14分ほど前です。メストレのホテルに泊まる人向け
2つの駅の間は普通列車で10〜11分、運賃は€1.50です。2026年11月12日のトレニタリアの検索では、サンタ・ルチア→メストレの列車が1日185本あり、待たずに乗れます。
公式ページ:How to get to Venice(Venezia Unica)
電車でミラノ⇔ベネチアを移動する
ミラノ⇔ベネチアは、トレニタリアの高速列車フレッチャロッサ(Frecciarossa)・ユーロシティ(EC)と、民間のイタロ(Italo)が、乗り換えなしの列車を走らせています。どれもミラノ中央駅からベネチア・サンタ・ルチア駅まで約2時間30分で、本土側のメストレ駅にも止まります。
トレニタリア(フレッチャロッサ・ユーロシティ)
€19.90は、変更も払い戻しもできない割引運賃(FrecciaDAYS)の値段です。2026年11月12日12:45発の2等(スタンダード)で見ると、同じく変更できない「Super Economy」が€22.90、出発前なら変更できる「Economy」が€37.90、出発前なら何度でも変更できる「Base」が€49でした。予定が変わりそうなら、運賃の種類も見て選びましょう。
もっと早く出たいときは、6:45発のフレッチャロッサがメストレ駅止まり(9:00着)で、そこから普通列車に乗り換えるとサンタ・ルチア駅に9:17に着きます。
イタロ
イタロは本数が少ないぶん、2026年11月12日の便では€14.90〜€24.90と、トレニタリアより安い便が多く出ていました。時間が合うなら、まずイタロの値段を見てみましょう。
切符の買い方
- トレニタリアかイタロの公式サイト(またはアプリ)で、出発駅(Milano Centrale)と到着駅(Venezia S. Lucia)、日付を入れて検索する
- 便と運賃の種類を選び、乗る人の名前を入れて支払う
- 届いた乗車券(メールかアプリ)を用意して乗る
公式ページ:Trenitalia/Milan – Venice(Italo)
バス(FlixBus)でミラノ⇔ベネチアを移動する
ヨーロッパの長距離バスの定番、FlixBusはミラノ⇔ベネチアを乗り換えなしで結んでいます。電車より1時間ほど長くかかりますが、運賃はいちばん安い手段です。公式ページ(ミラノ→ベネチア)の表示は次のとおりです。

ミラノ側の乗り場は14か所あり、ランプニャーノ・バスターミナル(Lampugnano・Via Giulio Natta 226)、地下鉄3号線のサン・ドナート駅(San Donato M3)、ロゴレド駅(Rogoredo FS/M3)など、便によって違います。ベネチア側は、本土のメストレ駅前、島の入口のローマ広場(Piazzale Roma)やトロンケット(Tronchetto)など、乗り場が18か所あります。
FlixBusの公式ページによると、メストレ駅前の乗り場(Venezia Mestre Stazione FS)は2026年10月7日〜12月31日は使えず、代わりの乗り場はカ・マルチェッロ通り(Via Cà Marcello 15)です。乗車券に書かれた乗り場を必ず確かめてください。乗車券はスマートフォンの画面で見せればよく、印刷はいりません。
公式ページ:Milano – Venezia(FlixBus)
FlixBusの予約の流れは、別の路線(パリ→ブリュッセル)を例に図解した記事があります:FlixBusのバスチケット予約・購入方法
ミラノ⇔ベネチアに飛行機の直行便はない
ミラノ⇔ベネチアには、飛行機の直行便がありません。ベネチア・マルコ・ポーロ空港の公式サイトの直行便の行き先一覧では、ミラノ・マルペンサ空港を選んでも便が出ず、ミラノ・リナーテ空港とベルガモ空港は行き先の候補にもありませんでした。ITAエアウェイズの路線ページ(ミラノ→ベネチア)にも、ローマ線などにある「直行便あり(Direct flight available)」の表示がありません。
電車なら市内の駅から市内の駅まで約2時間30分で着くので、この区間は電車かバスを選びましょう。ベネチアから飛行機で別の都市へ向かう人は、メストレから空港へのバスの乗り方を写真つきで書いた記事があります:メストレからベネチア・マルコポーロ空港へバスでの行き方|ATVOがおすすめ
ベネチアからミラノへ行く場合
逆向き(ベネチア→ミラノ)でも、使える手段は同じです。2026年11月12日の公式の検索では、乗り換えなしの電車が次のとおり走っていました。
| 会社 | サンタ・ルチア駅 発 | 所要時間 | 本数 | 運賃の下限 |
|---|---|---|---|---|
| トレニタリア(フレッチャロッサ・ユーロシティ) | 5:39〜19:48 | 2時間27分〜2時間37分 | 1日15本 | €19.90〜 |
| イタロ | 5:57〜17:57 | 2時間28分 | 1日7本 | €14.90〜 |
- 電車:いちばん早いのはトレニタリアの5:39発(ミラノ中央駅8:12着)。最終はトレニタリアの19:48発(22:15着)
- バス:FlixBusのベネチア→ミラノは最短3時間5分・片道€5.98〜・1日24本(始発0:30・最終20:45)
- 飛行機:直行便なし
よくある質問
ミラノからベネチアまで電車で何時間?
乗り換えなしの高速列車で約2時間30分です。2026年11月12日の便では、トレニタリアのフレッチャロッサが2時間29分、イタロが2時間30分でした。
ミラノからベネチアへ飛行機で行ける?
直行便はありません。ベネチア空港の直行便の行き先一覧にミラノの空港への便は出ず、ITAエアウェイズの路線ページにも直行便の表示がありませんでした(2026年10月27日確認)。電車で約2時間30分なので、電車かバスで行きましょう。
いちばん安いのはどれ?
公式の表示の下限では、FlixBus(ミラノ→ベネチア €7.48〜、ベネチア→ミラノ €5.98〜)がいちばん安いです。電車はイタロが€14.90〜、トレニタリアが€19.90〜でした(2026年11月12日の便)。安い席から売り切れるので、早めに予約するほど安い席が残っています。
サンタ・ルチア駅とメストレ駅、どちらで降りればいい?
サン・マルコ広場など島の中を観光するなら、終点のサンタ・ルチア駅です。本土側のメストレのホテルに泊まるならメストレ駅で降ります。2つの駅の間は普通列車で10〜11分(€1.50)です。
ミラノからベネチアへ日帰りできる?入島料はかかる?
電車なら日帰りもできます。2026年11月12日の便では、ミラノ7:15発→サンタ・ルチア9:44着、帰りはサンタ・ルチア19:48発→ミラノ22:15着がありました(トレニタリア)。ベネチア市の入島料(Access Fee)は2026年の試行期間が終わり、2026年7月27日からは払わずに入れます。市の公式ページによると、2027年は3月26日〜8月15日のうち決められた日(8:30〜16:30)に再びかかり、詳しい決まりは2026年12月31日までに発表されます(2026年10月27日確認)。
移動中、スマホのネットはどうする?
まず、今のスマホの契約が海外で使えるかを確かめてください。足りないときは、次の3つから選べます。
- トリファ
:海外用のeSIMをアプリで買えます。200以上の国と地域に対応し、日本語のチャットで24時間相談できます。
- ahamo
:日本の携帯の料金プランです(毎月の料金がかかります)。eSIMなら新しい番号でも申し込めて、当日〜3日前後で使い始められます。海外では申し込みも追加料金もなしで、イタリアを含む91の国と地域でデータ通信が使えます(海外で使い始めた日から15日を過ぎると、速度が最大128kbpsに落ちます)。今のスマホに2つ目の回線として入れる使い方は、ahamoの動作保証の対象外です。 - Airalo(エラロ):海外用のeSIMです。日本語のサイトで買えて、ヨーロッパの41か国で使えるプランがあります。サポートは24時間・多言語です。
(トリファ・ahamo・Airaloの公式サイトで2026年10月27日に確認)
ミラノ⇔ベネチアの移動手段まとめ
- 本数が多く選びやすい:トレニタリア(約2時間30分・1日15本・€19.90〜)
- 電車で少しでも安く:イタロ(約2時間30分・1日7本・€14.90〜)
- とにかく安く・夜行も選びたい:FlixBus(最短3時間35分・€7.48〜)
- 飛行機:直行便なし
電車で島の中へ行くならサンタ・ルチア駅、メストレに泊まるならメストレ駅で降りる、と覚えておけば迷いません。旅程と予算に合わせて選んでみてくださいね。
良きヨーロッパの旅を!











