バルセロナにある世界遺産の一つ「カサ・バトリョ」。カサとはスペイン語で「家」を指します。つまり、ここはサグラダ・ファミリアを手掛けたガウディがリフォームした邸宅です。つまり「家」です。
内装は海をイメージして作られた非常に柔らかく優しさを感じるにも関わらず、外観がガイコツのようなデザインになっていることから「骨の家」とも呼ばれるようになりました。
サグラダ・ファミリアとはまた一味違う魅力を放つ「カサ・バトリョ」のレポートとともに、チケット予約方法や行き方、所要時間をご紹介していきます。
サグラダ・ファミリア同様、春から秋にかけての観光シーズンは非常に混雑しますので、事前予約必須です。
目次
カサ・バトリョとは?
ガウディがリフォームを行った建物で、各部屋に曲線的なデザインを持ち込んで、タイルやステンドグラスの装飾を施しています。この邸宅の造形には3つの説があり、その説の背景をイメージしながら館内を回ると非常に楽しく回れます。
- 屋根の一部が丸く盛り上がり、ドラゴンの背中のように見えることから竜退治の伝説をなぞっている説
- 様々な色のタイルの柄が祭りの紙吹雪を表しているとする謝肉祭説
- 海底洞窟をイメージして作られた説
の3つがあり、どれもその説が当てはまっているのではないかと思わされるような邸宅になっています。
カサ・バトリョのチケット予約購入方法
カサ・バトリョに行くには、窓口で当日券を購入して入場できなくはないのですが、好きな時間帯に入場できない事があります。そのため、事前にチケットを購入しておくことをおすすめします。
入場料
入場するためのチケット代は、7歳未満は無料で、7〜18歳、65歳以上は割引が適用されます。該当者はパスポートを持参必須です。
- 一般チケット:23.5ユーロ(≒3,050円)
日時指定あり
スマホ型ビジュアルガイド付(日本語対応) - ファストパスチケット:28.5ユーロ(≒3.700円)
日時指定あり
スマホ型ビジュアルガイド付(日本語対応) - オープンデイチケット:30.5ユーロ(≒3,950円)
日時指定なし
スマホ型ビジュアルガイド付(日本語対応)
これら公式サイトでの予約料金で、窓口での購入は金額が高くなります。ですが、オープンデイチケットを購入以外の場合は「ベルトラ」という旅行代理店から申込むと、28.5ユーロのファストパスチケットが23.5ユーロで購入出来ます。
つまり、一般チケットを購入する価格でファストパスチケットが入手できるので、非常にお得です。日本語サイトなので、安心して購入できますし世界中の旅行商品があるので、僕もよく利用しています。カサ・バトリョのチケットは、ベルトラで購入するのが一番お得です。
リンク:ベルトラ
有効期限内であれば好きな日程で入場できるオープンデイチケットを購入したいという方もいらっしゃると思うので、公式サイトからの予約購入方法も図解していきます。
1:チケットの種類を選択
カサ・バトリョの公式サイトにアクセスし、チケットを選択します。
リンク:カサ・バトリョ公式サイト
チケットは全部で6種類ありますが、主なチケットは3種類です。予約したいチケットの下にある「Buy now」をクリックします。ここでは30.5ユーロのオープンデイチケットで進めていきます。
2:人数とファストパスの有無を選択
まずは購入枚数を入力します。最大で1名で20枚まで購入可能ですので、団体旅行でまとめて購入する場合は誰かがまとめて購入しておくと管理が楽です。
- General:大人 30.5ユーロ
- Junior:子供(7〜18歳) 27.5ユーロ
- Residents:バルセロナ在住者 22ユーロ
- Senior:65歳以上 27.5ユーロ
- Student:学生 27.5ユーロ
- Children:子供(7歳未満) 無料
学生は国際学生証を。その他割引対象者は現地でパスポート確認がありますので、持参必須です。次に、ファストパスチケットにするかどうかなので、いずれかにチェック後「ADD TO CART」をクリックします。
すると「COMPLETE PURCASE」という表示に切り替わるのでクリックします。
3:個人情報の入力
- 名:下の名前(ローマ字)
- 姓:苗字(ローマ字)
- メールアドレス(GmailやyahooメールなどのPCメール推奨)
- メールアドレス再入力
- 電話番号は未記入でOK
- 国名を選択(Japan)
下にスクロールしていくと、上記画面がありますので、該当項目にチェックを入れていきます。
- 空欄でOKです
- クレジットカード払いかPayPal決済のどちらかを選択
- 規約に同意をチェック
- 「PAY」をクリック
という手順を踏んで次に進みます。
4:決済
何が書いてあるか分からない方は、言語を日本語に選択すると日本語に切り替わります。クレジットカード払いで使用できるカードブランドはVISA、Master、AMEX、JCBです。カード情報を入力したら「承認する」をクリックします。
5:チケットの予約購入完了
決済が完了すると、チケットダウンロードページに切り替わります。「DOWNROAD」をクリックしチケットを保存してスマホで見れるようにしておくか印刷しておきましょう。当日はチケットのQRコードをかざして入場するので、スマホのデータか印刷した紙のどちらかが必要です。
これでカサ・バトリョの準備は整いました。それでは行き方を見ていきましょう。
カサ・バトリョの行き方とアクセス
Google maps:こちら
市バスでアクセスする
7番、22番、24番、H10番、V15番のバスだとカサ・バトリョまでアクセスします。
地下鉄でアクセスする
パセジ・ダ・グラシア(Passeig de Gracia)駅下車、徒歩1分。2号線、3号線、4号線の地下鉄がアクセスします。
電車(レンフェ)でアクセスする
パセジ・ダ・グラシア(Passeig de Gracia)駅下車、徒歩1分。
カサ・バトリョの開館時間
9:00〜21:00(休館日無し)
観光の所要時間
所要時間はオーディオガイドを聞きながらじっくり回ることを想定して、60〜90分が目安です。
カサ・バトリョの様子
外観から何を想像するかは人それぞれだと思いますが、僕はお化け屋敷が鮮明に浮かんできました。中段ちょっと上にあるガイコツのようなベランダの装飾がパッと目に入ったんですよね。
チケットを事前に購入しておかないといけないのを3日前くらいに知り、慌てて購入して現地に行ってみたら、意外や意外。9月上旬だったのにも関わらず人が全然並んでいませんでした。おかげで中もそこまで混雑しておらず、運が良かったですね。
入場したら、オーディーガイドとヘッドホンを渡されました。各部屋に掲示されている番号をタップすると、音声が流れ、部屋に合わせた画面に切り替わるようになっています。
肉眼ではこんな感じに見えるのですが・・・
ガイドを通してみると、亀が泳いでいる姿が見えます。こういうのを見ることで、海底洞窟をイメージして作られたという構想が何となく見えてきます。これは大人も子供も一緒に楽しめるようになっているのではないでしょうか。
楽しみ方は人それぞれですが、みんな夢中です。
妻の愛も夢中です。
キノコ型の暖炉だそうです。遊び心満載のインテリアで見ているだけでワクワクします。この部屋を通り抜ける扉の上部のステンドガラス。
色が付いているのですが・・・
扉を通り抜けた側から見ると、色が違うんです。光と影の遊び方がオシャレです。
次に進んだのは中央サロン。天井の螺旋が渦潮を連想させます。
ステンドグラスが施された大窓は、街を見渡せる開放感があり、光りがたくさん入ってきます。
骨と言われている柱です。1本1本が繊細に作られているのが間近で感じられます。
窓の取っ手は人間工学デザインで施され、どの角度から握っても手に馴染むように設計されているのだとか。確かにしっくり来ます。触ってて気持ちいいんです。
廊下にはカサ・バトリョの模型。ガイドをかざすと生活感が一気に出ます。
世界中の人が書き残しているメッセージノート。何を書いているのかと思えば・・・
「今日は私の誕生日♪」って知らんがな。笑
ここはダイニングルームです。お菓子の家にやってきたような気分になります。壁はクッキー。柱はポッキー。そんなところでしょうか。
テラスに出ると、なんとキレイで独創的な壁なんだ!と思ったら、これプランターで花が植えられるようになっています。美的センスが同じ男性とは思えないほど。いや、比べるなという話ではありますが。笑
波打つ鉄柵。
細部のこだわり。
タイルの独創性。たまりません。
次は、メルヘンチックな吹き抜けを見ながら階段を上がっていきます。車椅子用にエレベーターもありました。
これがエレベーターです。海の中から地上を見上げた時の視界に似ています。細かい部分にコンセプトを貫くこだわりが建築素人の僕にも十分伝わってきます。
続いては、屋根裏スペースです。幅はかなり狭いんですが、設計上広く見えるようになっているんだとか。
そして、光の入り方にこだわり抜いた部屋だそうです。
途中に記念写真撮影販売ブースに強制的に通らなければいけない導線が敷かれています。ここでクロスセル。商売上手ですね。
ディズニーランドや富士急ハイランドにこういうのありますよね。
屋上にやってきました。煙が風に揺られて立ち昇る様子だそうです。
竜の背中。
竜の背中を遠くから。
見学を終えて階段を降りていくと動線におみやげ屋さんがあります。
急にカサ・バトリョの世界観が崩壊するのが残念ですが、ガウディグッズやカサ・バトリョグッズが欲しい人も少なくないですもんね。
バルセロナは扇子を持ち歩いている人が多かったですよ。
見学を終えてさらに階段を降りていくと、入場口に戻ります。僕は約1時間半かけて下まで降りてきました。
カサ・バトリョの隣りにある建物もカサ・バトリョに負けないくらい独創的なので、じっくり眺めてみてください。
まとめ
カサ・バトリョとカサ・ミラを両方見たいと思っていたけれど、どちらも入場料が結構いい金額するので、どちらかにしようか迷う人も少なくないはず。
老若男女に人気のカサ・バトリョ。独創的なカサ・ミラ。どちらを見ても後悔は無いように思います。カサ・バトリョの予約はお得にチケットが購入できるベルトラがおすすめですよ。
リンク:ベルトラ
動画も撮影してきましたので、合わせてご覧になってみてくださいね!
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