イタリアのミラノとフランスのニースの間は、どちら向きでも、電車(トレニタリア+SNCF)・バス(FlixBus)・飛行機の3つで行けます。
結論から言うと、ミラノ⇔ニースに直通の電車はありません。電車は国境の駅ヴェンティミリア(Ventimiglia)で1回乗り換えて約5時間、乗り換えなしで行きたいならFlixBus(最短5時間5分・片道€23.98〜)がわかりやすいです。飛行機は、ニース空港の出発便の一覧にミラノ行きの直行便が見当たりませんでした。
運賃・所要時間・乗り場は、2026年10月26日に各社の公式ページと公式の時刻検索で確かめた内容です。運賃は日や空き状況で変わるので、予約の前に公式の画面で確かめてください。
ミラノ⇔ニースの移動手段の比較
| 手段 | 所要時間 | 運賃の下限(公式の表示) | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 電車(トレニタリアのIC+SNCFのTER・ヴェンティミリア乗り換え) | 最短 4時間59分(乗り換え1回) | IC €19.90〜+TER €7〜 | 駅から駅へ、海沿いの景色も楽しみたい人 |
| バス(FlixBus) | 最短 5時間5分(ニース→ミラノは4時間55分) | 片道 €23.98〜 | 乗り換えなしで行きたい人・夜行で宿代を浮かせたい人 |
| 飛行機 | 直行便は見当たらず、乗り継ぎになる | 航空会社・日で大きく違う | ほかの都市を経由する旅程の人 |
電車はイタリア側(ミラノ→ヴェンティミリア)とフランス側(ヴェンティミリア→ニース)で切符が分かれるので、運賃は2つを足した額になります。公式の表示の下限どうしを足すと€26.90で、FlixBusの€23.98〜と近い額です。安い席から売り切れるので、実際は日によって入れ替わります。
乗りたい日の電車・バス・飛行機の運賃をまとめて比べるなら、予約サイトの Omio(日本語のサイト)で検索できます。Omio でミラノ→ニースを検索する
電車でミラノ⇔ニースを移動する(ヴェンティミリアで乗り換え)
ミラノ⇔ニースには、乗り換えなしで行ける直通の電車は走っていません。トレニタリアの公式の時刻検索で「乗り換えなし」に絞って調べると、2026年10月28日・11月12日・11月19日・12月10日のどの日も、ミラノ中央駅→ニース駅(Nice-Ville)の結果は0件でした。SNCF Connectの路線ページも、ミラノ⇔ニースは乗り換え(correspondance)のある経路として案内しています。
いちばん乗り換えが少ないのは、ミラノ中央駅からトレニタリアのインターシティ(IC)でイタリア側の国境の駅ヴェンティミリアまで行き、フランスの地域列車TER(SNCF)に乗り換える行き方です。
実在する乗り継ぎの例(2026年11月12日・木曜日)
トレニタリアの公式の時刻検索で、2026年11月12日のミラノ中央駅→ニース駅を調べた結果から、ICとTERの乗り継ぎを抜き出しました。
| ミラノ中央駅 発 | ヴェンティミリア 着/発 | ニース駅 着 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 7:10(IC 633) | 11:04/12:16(TER) | 13:16 | 6時間6分 |
| 9:10(IC 659) | 13:02/13:12(TER) | 14:10 | 5時間0分 |
| 11:10(IC 637) | 14:54/15:12(TER) | 16:12 | 5時間2分 |
| 15:10(IC 641) | 18:59/19:10(TER) | 20:09 | 4時間59分 |
ICの運賃は日と便で変わります。ミラノ中央駅→ヴェンティミリアのICは、検索した日の表示で€19.90(12月10日の7:10発)〜€33.50(10月28日の便)でした。ICを使わない普通列車だけの経路は€25.70でした。
切符はイタリア側とフランス側で別に買う
トレニタリアの時刻検索にはヴェンティミリア→ニースのTERまで含めた経路が出ますが、その経路はトレニタリアでは買えない扱いでした。ミラノ→ヴェンティミリアはトレニタリアの公式サイトかアプリで、ヴェンティミリア→ニースはSNCF Connectなどで、それぞれ切符を用意します。
- トレニタリアの公式サイトかアプリで、Milano Centrale → Ventimiglia と日付を入れて検索する
- IC(Intercity)の便と運賃の種類を選んで支払う
- SNCF ConnectでVintimille(ヴェンティミリア)→ Nice を検索し、ICの到着より後のTERの切符を用意する
- 当日はヴェンティミリア駅でTERに乗り換える
ICとTERは別々の切符なので、乗り換えの時間に余裕のある組み合わせを選ぶと安心です。上の例では、9:10発は乗り換え10分、7:10発は1時間12分です。
ヴェンティミリア⇔ニースのTERは本数が多く、SNCF Connectの路線ページではヴェンティミリア→ニースが1日31本(始発5:15・最終21:08)、ニース→ヴェンティミリアが1日29本(始発5:49・最終20:53)と案内されています。
公式ページ:Trenitalia/Train Vintimille – Nice(SNCF Connect)
バス(FlixBus)でミラノ⇔ニースを移動する
ヨーロッパの長距離バスの定番、FlixBusはミラノ⇔ニースを乗り換えなしで結んでいます。公式ページ(ミラノ→ニース)の表示は次のとおりです。
ニース側の乗り場は、ニース空港の第1ターミナルのバスターミナル(8・9・10番乗り場)と、ヴォーバン・バスターミナル(Vauban Bus Station)の2か所です。ミラノ側はランプニャーノ・バスターミナル(Lampugnano)やサン・ドナートM3(San Donato M3)など市内に乗り場がいくつもあり、便によって違います。乗車券に書かれた乗り場を確かめてください。
乗車券はスマートフォンの画面で見せればよく、印刷はいりません。国境を越えるのでパスポートを必ず持って乗りましょう。
公式ページ:Milano – Nizza(FlixBus)
FlixBusの予約の流れは、別の路線(パリ→ブリュッセル)を例に図解した記事があります:FlixBusのバスチケット予約・購入方法
飛行機でミラノ⇔ニースを移動する
2026年10月26日(月)のニース・コートダジュール空港の出発便の一覧(5時〜23時)を見ると、ミラノ行きの便はありませんでした。この日のイタリア行きは、ローマ・ナポリ・フィレンツェ行きだけです。
ニース空港の行き先案内のページには「ニース⇔ミラノ・マルペンサの直行便(約50分)」という説明が残っていますが、出発便の一覧には出ていません。飛行機で行く場合は乗り継ぎになるので、空港までの移動と乗り継ぎの時間を足すと、電車やバスより時間がかかります。どうしても飛行機を使う場合は、航空会社の公式サイトで直行便の有無から確かめてください。
公式ページ:Departures(Nice Côte d’Azur Airport)
ニースからミラノへ行く場合
逆向き(ニース→ミラノ)でも、使える手段は同じです。電車は先にニース駅からTERでヴェンティミリアへ行き、ICに乗り換えます。2026年11月12日のトレニタリアの時刻検索では、次の乗り継ぎがありました。
| ニース駅 発 | ヴェンティミリア 着/発 | ミラノ中央駅 着 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 7:55(TER) | 8:48/9:10(IC 631) | 13:00 | 5時間5分 |
| 9:54(TER) | 10:48/10:59(IC 745) | 15:00 | 5時間6分 |
| 13:55(TER) | 14:52/15:10(IC 635) | 19:00 | 5時間5分 |
| 15:51(TER) | 16:44/16:59(IC 681) | 21:05 | 5時間14分 |
| 17:53(TER) | 18:48/19:10(IC 639) | 23:00 | 5時間7分 |
- 電車:ニース→ヴェンティミリアのTERは1日29本・€5〜(SNCF Connectの表示)。ヴェンティミリア→ミラノ中央駅のICは、検索した日の表示で€17.90〜
- バス:FlixBusのニース→ミラノは最短4時間55分・片道€27.48〜・1日9本(始発1:25・最終23:45)。乗り場はニース空港とヴォーバン・バスターミナル
- 飛行機:ニース空港の出発便の一覧に、ミラノ行きの直行便は見当たらない
よくある質問
ミラノからニースまで直通の電車はある?
ありません。トレニタリアの公式の時刻検索で乗り換えなしに絞ると、調べた4日とも0件でした。ヴェンティミリアでICからフランスのTERに乗り換えます。
いちばん安いのはどれ?
公式の表示の下限では、FlixBus(ミラノ→ニース €23.98〜)と電車(IC €19.90〜+TER €7〜=€26.90〜)がほぼ同じです。安い席から売り切れるので、日によって入れ替わります。
いちばん速いのはどれ?
電車の最短(4時間59分)とFlixBusの最短(5時間5分)はほとんど変わりません。電車はミラノ中央駅とニース駅、どちらも街の中心の駅に着きます。乗り換えなしがよければFlixBusです。
ミラノ⇔ニースに飛行機の直行便はある?
2026年10月26日のニース空港の出発便の一覧には、ミラノ行きはありませんでした。飛行機は乗り継ぎになり、電車やバスより時間がかかります。
イタリアとフランスの国境でパスポートは必要?
持っていきましょう。イタリアもフランスもシェンゲン圏ですが、フランスはイタリアとの国境を含む国境で一時的な国境管理を行っていて、EUへの届出は2026年10月31日までの分に続いて、11月1日〜2027年4月30日の分も出ています(欧州委員会の一覧・2026年10月26日確認)。電車でもバスでも、検査があることがあります。
イタリアとフランスに時差はある?
ありません。ミラノとニースは同じ時刻です。
移動中、スマホのネットはどうする?
まず、今のスマホの契約が海外で使えるかを確かめてください。足りないときは、次の3つから選べます。
- トリファ
:海外用のeSIMをアプリで買えます。200以上の国と地域に対応し、日本語のチャットで24時間相談できます。
- ahamo
:日本の携帯の料金プランです(毎月の料金がかかります)。eSIMなら新しい番号でも申し込めて、当日〜3日前後で使い始められます。海外では申し込みも追加料金もなしで、イタリアとフランスを含む91の国と地域でデータ通信が使えます(海外で使い始めた日から15日を過ぎると、速度が最大128kbpsに落ちます)。今のスマホに2つ目の回線として入れる使い方は、ahamoの動作保証の対象外です。 - Airalo(エラロ):海外用のeSIMです。日本語のサイトで買えて、ヨーロッパの41か国で使えるプランがあります。サポートは24時間・多言語です。
(トリファ・ahamo・Airaloの公式サイトで2026年10月26日に確認)
ミラノ⇔ニースの移動手段まとめ
- 駅から駅へ・海沿いの景色も:電車(ヴェンティミリア乗り換え・最短4時間59分・IC €19.90〜+TER €7〜)
- 乗り換えなしで行きたい・夜行も選びたい:FlixBus(最短5時間5分・€23.98〜)
- 飛行機:直行便が見当たらず、乗り継ぎになる
電車なら切符がイタリア側とフランス側で分かれること、どの手段でも国境を越えるのでパスポートを持つことは同じです。旅程と予算に合わせて選んでみてくださいね。
良きヨーロッパの旅を!











